アオサギを議論するページ

日傘代わり

暑くなりましたね。すっかり初夏のような陽気です。札幌の最高気温も連日28度前後まで上がっています。

ところで、暑いのは人だけでなくアオサギも同じなようで、彼らもあれやこれやで暑さ対策をしています。水辺にいるアオサギが体を半ばまで水に浸したりしているのも体を冷やすのが目的です。そういう特殊な場合を除けば、アオサギの一般的な暑さ対策は口を開けて咽を震わせるというものです。それによって何がどうなるのかはよく知りませんが、体内を少しでも多くの外気に触れさせて体の中から冷やすということなのでしょう。

ところで、成鳥やあるていど大きなヒナの場合はそれで大丈夫なのですが、生後1週や2週程度の小さなヒナだとそういうわけにはいきません。彼らの体はまだ羽毛で覆われていないため自分で体温調節することができないのです。アオサギの場合、ヒナが小さなうちは親が付きっきりで巣にいますが、それは外敵からヒナを守るということの他にヒナの体温を調節するという意味もあるんですね。

で、どんなふうに暑さからヒナを守っているのかという写真がこれです。これは親鳥が巣の縁に立っているところです。この巣の中には2週目のヒナが4羽います。そのヒナを覆うように自分の翼を広げてヒナたちに陰をつくっているわけです。親鳥の心遣いで、巣の中のヒナたちも快適に眠っていることでしょう。ついでにこの親も目を閉じてまどろんでいますね。

そして、もっと暑くなると翼を団扇代わりにしてパタパタ、…ということはさすがにありません。

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