アオサギを議論するページ

子育てシーズン終了

コロニーからようやくサギの姿が無くなったと思ったらもう秋なんですね。暦の上だけの話ですけど。

3月の半ばにコロニーに飛来し、それから5ヶ月弱、終わってみるとあっという間の繁殖シーズンでした。ここ札幌近郊の江別コロニーは数日前に1、2羽が残っていたのが最後だったようです。しばらく前まで何十、何百とヒナが見られ、巣の数も盛時には150を優に超えていたはずのコロニーも、今では写真のようにただの鬱蒼とした河畔林に戻ってしまいました。祭りの後という雰囲気すらありません。

ところで、今回、コロニーの店じまいは昨年に比べると10日余りも遅くなっていたようです。今年はシーズンの始まりが例年より少し遅れたので、その分だけ終わるのも遅くなったのでしょう。ただ、時期は少し遅れ気味だったものの、子育てそのものにはそれほど影響しなかったようで、巣立っていったヒナ数はほぼ例年並のようです。大ざっぱにデータを整理してみたところ、巣立ちヒナ数の平均は2.8羽でした。

もう少し具体的な数を挙げると、巣立ち近くまでヒナの様子を追うことができた48巣のうち、約半数にあたる25巣で3羽のヒナが巣立っていました。続いて多かったのは2羽兄弟のところで17巣、残りは4羽のところで6巣でした。不思議なことにひとりっ子の巣はひとつもありませんでした。このぐらいの巣数があれば1、2巣あってもおかしくないんですけどね。逆に5羽兄弟も見かけませんでした。このコロニーはもう何年も見ているのですが、5羽育てているところはまだ一度も確認できていません。このコロニーがここに移動してくる前、野幌にあった頃は5羽兄弟も稀ではなかったのですが。5羽育てるというのは、餌場、営巣場所ともよほど恵まれていないと難しいのでしょうね。

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