アオサギを議論するページ

今年も順調に飛来中

3月も下旬になり、ここ北海道にもアオサギが続々と渡って来ています。今この瞬間にも、皆さんの頭上を北を目指して飛んでいるサギたちがいるかもしれません。ただ、彼らの渡りはひっそりと行われることが多く、なかなか人目に付きません。というのも、ガンやハクチョウのように飛びながら鳴き交わすということがあまりない上、群れそのものが小さいからなのですね。秋の渡りでは、本州のほうでときに100羽を超えるような大集団になることがあるそうですが、普通は十数羽ほどの小さな群れのはず。大きな鳥だとはいえ、渡り時にはいつもと違ってかなり高空を飛びますし、ほとんど声もなく群れも小さい。となれば、目にする機会がないのも不思議ではありません。結局、いつの間にかいなくなる、いつの間にか来ている、というのがアオサギの渡りなのです。

figしかも、彼らの渡りは時期もばらばら。3月半ばに飛来する気の早いサギがいる一方、4月も末になってようやく到着するのんびりしたサギもいます。どこかに渡りのピークがあるというわけでもなく、少しずつ少しずつ渡ってくるわけです。そのことはコロニーを観察しているとよく分かります。右のグラフは私が時々観察に行っている江別コロニーのものですが、毎年だいたいこんな感じで、4月下旬まで巣の数がほぼ一定のペースで増えていきます。他のコロニーも少なくとも北海道であればどこもだいたい似たようなものでしょう。

江別コロニーでは今年も数日前の観察で50つがい弱の営巣を確認しました。この冬はことのほか暖かく雪も早々に融けましたから飛来時期も早いのではと思っていましたが、蓋を開けてみればほぼ例年通り。カレンダーを持っているわけでもないのに、彼らの季節を読む能力にはいつも感心させられます。逆に言えば、人間の季節を感じとる能力はほんと頼りにならない、ほんの表面的なものでしかないのかもしれませんね。


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