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山陰中央新報
サギ被害対策へ300万円 米子市が予算案提案 山の木伐採や巣除去 保護グループ「追い出すだけではだめ」

米子市は、同市陽田町の通称陽田山に昨年から住み着いているサギの群れが、住民に鳴き声やフンなどの被害を与えているとして、山の木の伐採など、対策に乗り出す。しかし、野鳥の保護グループなどからは「追い出すだけではだめ。きちんとした保護政策を」との声が出ている。

陽田山南側の雑木林約1万平方㍍に、サギがすみ始めたのは昨年3月ごろ。同年5月には数百羽が集まるようになり、昼夜を問わない鳴き声とまき散らすフンの被害が深刻になったという。

陽田町自治会(125世帯)は「洗濯物や布団が干せない、臭気がひどいなど、住民にとっては災害と同じ」と訴え、今年3月、対策を講じるよう、米子市の森田隆朝市長に要望書、市議会に陳情書を提出。同議会は趣旨採択した。米子市は開会中の9月定例市議会に木の伐採費用など300万円の予算案を提案した。

サギが繁殖するのは4月から8月ごろ。木の枝に巣をつくり、今月中旬まで山に住み着いていたが、子育ても終わり、最近はほとんどが姿を消したという。だが、すでにアオサギ、ゴイサギなど5種類を確認した市耕地課は「サギの習性から、数年はこの場所にすみ着くはず」と分析する。

この一帯は山を崩落から防ぐ保安林(約5600平方㍍)があり、木の伐採範囲が限られる。市は「伐採できない部分は巣を取り除いたり、大きな音で追い払ったりして、サギが戻ってきてもすみ着かないようにしたい」としている。

これに対し、米子野鳥保護の会の安田亘之会長は「追い払いたいという住民の気持ちは分かるが、次ぎにどこかで新たな被害が起きるかもしれない。市も木を切るだけでなく、善後策を考えてほしい」と話している。

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