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神奈川新聞
サギ追放へラジコンヘリ

◆社叢林保護へ新作戦

県の天然記念物に指定されている東叶(ひがしかのう)神社(横須賀市東浦賀町)の社叢(しゃそう)林にすむサギの「追い出し作戦」が本格化してきた。営巣活動が始まったのを受け、ふんの被害を食い止めようとラジコンのヘリコプターを活用して効果を挙げている。今後は林の中にスピーカーを設置し、ヘリの音などを流す計画も。ただ、専門家の話では複数の対策を組み合わせる必要があり、人間とサギとの”知恵比べ”は当分続きそうだ。

社叢林には、繁殖期になると300羽以上のサギのコロニー(生息地)が形成され、樹木が枯れるなど大量のふんによる被害が心配されている。地元住民による対策委員会(代表・永井不士男東叶神社宮司)と県、横須賀市の担当者らは1月27日、対策検討会を開き、ふん被害を食い止めるため、さまざまな対策を講じながらサギを移動させることで合意した。

ラジコンのヘリ(全長約140センチ)を使った追い出し作戦もその一つ。横須賀ラジコンクラブ会員の酒井時男さん(49)と長男の和幸さん(15)親子の協力を得て、アオサギ約120羽がすんでいた一月末からこれまで計7日間ヘリを飛ばした。

効果は高く、ヘリの音を聞いただけでアオサギの群れは別の場所へ移動し、しばらく戻ってこない。産卵期に入った2月28日にもヘリを飛ばした。約100羽いたアオサギはヘリの飛行音を聞くと一斉に飛び立ち、姿を消した。留守になった巣の卵をカラスが狙う。

サギのふんの異臭が広がる林の中に入り、爆竹を鳴らす石油缶や筒を2カ所に備え付けた対策委のメンバーらは、紙製の白いつなぎ服にマスク、長靴、手袋の重装備。戻ってからも消毒を欠かさない。「万が一に備えて」(関係者)と、ここにも鳥インフルエンザの影響が出ていた。

サギたちは翌日の朝には再び姿を見せたが、「何度も卵を狙われれば、危険な場所だと思って立ち去るのでは」と地元住民は期待する。3月中もヘリを飛ばす予定だ。

県と横須賀市も対策委員会に活動資金を援助することになった。委員会では林の中にスピーカーを設置して、録音したヘリのエンジン音や爆竹音を不定期に流す計画も立てている。

現地を視察した日本自然保護協会理事の柴田敏隆さんは「ラジコンヘリを使った防除対策は全国的にも珍しく、有効な方法だ。ただ、複数の方法を組み合わせ、恐怖感を与える効果がなくなったら別の方法に変えないといけない」とアドバイス。根気強く対策を取る必要性を強調している。

東叶神社の社叢林 自然度の高い常緑広葉樹林として、1976年に県の天然記念物に指定された。広さ約6600平方メートルで、分布の北限とされるウバメガシのほかタブノキ、スダジイなどの大木が茂っている。


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