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中日新聞
アオサギのフン害防げ 虻が島で営巣材撤去 氷見市教委と住民連携
(上)植物の葉も、アオサギのふんで真っ白、(下)地区住民らがアオサギの巣の材料となる小枝などを撤去した=いずれも氷見市沖の虻が島で

氷見市沖の富山湾に浮かび、県天然記念物にも指定されている虻が島(あぶがしま)で18日、地区住民ら約60人が市教委と連携し、島に生息するアオサギの巣の材料となる小枝などの撤去を実施。アオサギのふんによる植物への悪影響が懸念されているほか、悪臭が漂うなどの被害が出ており、抜本的対策に乗り出した。

虻が島にはエゾヒナノウスツボなど寒地性植物と、タブノキなど暖地性植物が混生し、独特の植生を持つ。現在、島には多数のアオサギがタブノキや松の木の上に巣を作り大量に生息している。

この日は、地元・女良公民館(高正一郎館長)の「地域文化財護(まも)る部会」が市教委からの指導を受け作業開始。同市女良小と灘浦中の児童生徒らも参加し、島に渡って巣の材料となりそうな枯れ枝や枯れ草を拾い集めた。

島内の木の枝や葉、地面までがアオサギのふんを浴びて真っ白に。灘浦中科学部二年の宮下亜紀さん(13)は「こんなにアオサギのふんがすごいとは知らなかった」と驚いた様子。高館長によると、5、6年ほど前にもアオサギのふんの影響で、タブノキの葉が枯れるなどしたという。1時間半ほどで、ごみ袋約60杯の枯れ枝を集めた。

市教委では、今年3月初旬にもアオサギの巣約60個を撤去した。しかし、アオサギがすぐ巣を作り直し効果はあがっていないという。今後も巣作りの状況をみながら、具体的対策を講じるとしている。(本安幸則)

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