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北日本新聞
ふん・鳴き声こりごり 富山・磯部町、サギの群れ公園に居座る
樹木に止まるサギ。住民がふんや鳴き声に悩まされている=富山市磯部町公園

神通川右岸の富山市磯部町公園に、サギが群れで巣を作り、近くの住民がふんや鳴き声に悩まされている。春から夏にかけての繁殖期を過ぎてもとどまり、公園 内の草木をふんで白くしている。富山市は樹木を剪定(せんてい)し、サギが寄り付かないよう対策を講じているが、目立った効果は出ていない。

磯部町公園では、4年ほど前からアオサギやゴイサギ、アマサギなど複数の種類のサギが巣を作るようになった。夕方になると鳴き声がうるさく、公園内には抜け落ちた羽根が散らばり、巣周辺の草木や地面はふんで白くなっている。

雨上がりには悪臭が立ちこめ、公園で遊ぶ子どもも少なくなった。

磯部町1丁目町内会長の山本明さん(63)は「今年は特に数が多いようだ。早くサギがいなくなり、皆が利用できる公園に戻ってほしい」と話す。

県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)によると、サギはカエルや小魚などを食べ、繁殖期にはえさ場となる水田や川辺、海沿い近くの高木に群れで巣を作る。同町は神通川や松川が近くを流れ、樹木も多く、巣作りの条件がそろっているという。

住民の苦情を受け、市は昨年からサギが巣を作る樹木を剪定している。今年は7月下旬にイチョウ4本の枝を刈り込み、サギが枝に止まれないようにしたものの、園内の別の樹木に移るなど効果は限定的だ。

ねいの里によると、繁殖期のサギは巣への執着心が強く、音や光で追い払うことは難しい。木に巣を掛けさせないことが被害を防ぐ一番の対応策となる。巣作りの前に枝打ちをしたり、巣をこまめに取り払うことが有効としている。(社会部・藤田涼子)

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