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紀伊民報
ふん害防止で釣り糸張る 天然記念物の神島
神島に釣り糸を張る玉井済夫さん(左)ら = 11日、田辺市新庄町で

田辺市教委は11日、田辺湾に浮かぶ国指定天然記念物「神島」をカワウやサギ類のふん害から守るため、島の木々に釣り糸を張り巡らせた。昨年から続けており、今年、カワウなどの飛来は確認されていない。

これまでさまざまなふん害対策がなされてきたが、この方法が、手間が掛からず経費も少なくて済み、効果的だという。昨年1月と10年2月に行っている。

鳥類が多く飛来するのは「大山(おやま)」の鳥ノ巣側。この日は市教委から依頼を受けた市文化財審議会委員ら5人が船上から釣りざおを使って作業。2時間ほどで釣り糸を張った。

審議会委員の玉井済夫さんは「いまは飛来していないが、今後どうなるか分からない。こまめに観察して対策を講じたい」と話している。

神島の植生については、1934(昭和9)年に南方熊楠が調べており、そのころに比べ、木が枯れ、森としての密度が薄くなってきているという。さらに88年から数年間、カワウの大群がねぐらに使った影響で、おびただしいふんが林床や樹木に降り積もり、森林の一部が荒廃、がけの崩壊まで起こった。さまざまな対策で被害は落ち着いたが、その後も断続的にふん害は続いている。

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