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丹波新聞
サギが大規模営巣 住民悩ますフン、鳴き声 篠山市黒岡

篠山市黒岡の春日神社の裏手にある鎮守の森に100羽以上の野鳥のサギが営巣し、辺り一面にまき散らすフンの悪臭や、夜通し聞こえる鳴き声などが近隣住民を悩ませている。特にサギのフンは強酸性とされ、現在は被害が及んでいないものの、境内にある国重要文化財の能舞台への影響が懸念される。一方、サギにとっては、毎年、巣作りをする先々で被害に悩んだ住民らが木の枝を伐採するなどの対応を取ってきたため、営巣地が減り続けている。サギにはサギの、人には人の事情があり、自然との共生の難しさを物語っている。

◆洗車後にフン
サギは繁殖期となる春先から夏の終わりにかけて集団で営巣し、たくさんの巣が一カ所に集まった「コロニー」を形成する。春日神社でもアオサギやゴイサギ、コサギ、ダイサギなどが集まり、まるでサギ王国。周辺にはふんがまき散らされるほか、餌となる魚やカエルなどが巣の周辺で腐り、悪臭を放っている。

10年以上、毎日、神社に通う同神社崇敬会の細見岩夫さん(79)によると数年前にも一度、営巣したが、今回ほど大規模ではなかったという。

近くに住む男性(29)は、「フンにまみれた車を洗車した直後、またフンをされる」と困り果てた様子。別の女性(60)も、「梅雨に入ってさらにフンのにおいが増した。夜の鳴き声も大きくて気になる」。細見さんは、「神社への影響は本当に悩みの種。でも枝を切る資金もなく、困り果てている」と漏らす。

◆保護法で守られ
サギのフンが枝葉に降り積もり、木の立ち枯れを招く。同神社でもすでに一部の木が枯れかけている。能舞台は無事なものの、拝殿や森の中にある社の屋根などがフンで白く汚れている。

同神社に隣接する自治会でも問題となっており、市に対応を求める要望書も出された。

しかし、場所が市街地ということもあり、猟銃を使うこともできない上、鳥獣保護法では、野鳥を含めた野生動物の捕獲や殺傷などを禁じており、子育て中の現段階では、ヒナを殺してしまう恐れもあり、手の打ちようがない。

巣立った後に枝を切ろうにも、費用が多額な上、行政的には政教分離の観点から鎮守の森に公費を入れることは難しく、八方ふさがりの状態だ。

市と自治会で近々、専門家を招いて勉強会を催す予定だが、来年の巣作りに向けた対処は決まっていない。

◆営巣地減る
サギはこれまでにも市内各地で大規模な巣を構えてきた。昨年には同市河原町の篠山川沿いで営巣し、近隣住民を悩ませた。しかし、今年に入って、木の枝が県道に張り出しているとの苦情を受けた丹波土木事務所が枝を伐採。今年も数羽が営巣しているものの、コロニーの大規模化は免れた。

一方、サギが人に近い場所で巨大なコロニーを形成するようになったのは近年のこと。理由には、開発などの影響で、巣作りをする場所が減ってきていることが考えられる。本来ならエサ場に近い、川沿いの大木に営巣する習性があるため、やむを得ず、まちの中心部に移って来た可能性もある。

日本鳥学会会員の片岡宣彦さん(53)=味間南=は、「サギと人のあつれきは、全国各地で起こっている」とする一方、「対処が影響してか、サギ類は近年、ずいぶんと数を減らしている。篠山市内で、目に見えて影響が出てきたのは、チュウサギとアマサギ。最近はついに市内での繁殖が確認できなくなった」と話す。対策としては、「やはり木を切ることが最も有効。また3月、真っ先に巣作りに入るアオサギを追い払えば、そのあとに続いて巣を構えるほかのサギもいなくなるので、その年の集団営巣は免れるのでは」としている。

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