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北日本新聞
虻が島のふん害深刻 氷見・巣除去いたちごっこ
アオサギのふん害が深刻化している虻が島=氷見市沖

県の名勝や天然記念物に指定されている氷見市の虻が島で、アオサギのふんによる被害が深刻になっている。樹木は枯れ、絶滅の恐れがある草花の個体数が減少。市は巣を除去しているものの、すぐに作り直すため、いたちごっこが続く。今はちょうど被害が大きくなる繁殖期を迎えており、住民は解決に向けて新たな対策を求めている。(氷見総局・七瀬智幸)

虻が島は氷見市中田の沖合2キロに位置し、面積は約1300平方メートルある。県内で絶滅の恐れのあるエゾヒナノウスツボやハマウドをはじめ、北方系と南方系の珍しい植物が混生。立山連峰を背景にした風景は美しく、石井知事の会見用バックボードにも使われている。

県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)によると、アオサギは群れを形成し、巣への執着心が強い。ひなも成長すれば育った場所で営巣し、いったん巣を作ると追い払うことは難しい。

虻が島のマツに巣を作って群生するアオサギ

無人島の虻が島は野生動物も生息せず、餌の魚も捕れてアオサギにとっての“楽園”。約10年前から数が増え、タブノキやマツの高い場所に巣を作る。3~6月の繁殖期はふんをまき散らし、一面が真っ白になる。巣の材料に使うためタブノキの枝を折るほか、ふんが植物の光合成を妨げ、土壌の酸性化も懸念される。

ただ、対策は容易ではない。景観を守るため枝は大々的に切り落とせない。一方、アオサギは法が定める狩猟対象に含まれておらず、駆除できない。市はこれまで、枝に水糸を張るなど営巣させないようにしてきたが、十分な成果は出なかった。

現在は月に2回、巣を除去しており、最大時の200個から半減したものの、今も200羽前後が生息するとみられる。いたちごっこは5年ほど続き、氷見市教委生涯学習・スポーツ課は「巣を取っても2週間でまた作る。タブノキが枯れたり、ハマウドが減ったりと被害は収まっていない」と話す。

地元の女良(めら)、宇波公民館は毎年夏、地域の児童らを対象に島の観察会を開いている。女良公民館長の清水孝則さん(56)=同市中田=は海岸から見た景観が変化していると不安視する声も寄せられると言い、「島は地域の宝。根本的な解決につながる対策が必要だ」と訴える。

県自然保護課は、地元の申請があれば捕獲許可も検討するとし「島の生態系をどう守っていくのか方向性を決めることが先決。市と連携して対策を考えたい」としている。

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