アオサギを議論するページ

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

お正月ですから、肩の凝らない楽しい話題をと思い、人馴れアオサギの動向をネットで調べてみました。そもそも、いつ頃からこんな話が出てきたのでしょうか。手始めに当サイトの『人馴れするアオサギ』のページを見てみると、もう8年近く前から話題になっています。2004年2月11日、TNさんに投稿していただいた記事が最初で、大阪府茨木市の安威川で撮られたという写真がリンクされています。その時の写真がこちら
全てはこの写真から始まったと思えるほどインパクトのある写真でした。(写真の掲載されている掲示板(ログ)はこちらです。)

このていどで収まればいいのですが、そのうちアオサギのほうもずうずうしくなってきます。こちらのビデオはオランダのアムステルダムで撮られたもので、釣り人のバケツから堂々と魚を獲っています。音もなくやってきて一瞬で仕事をし、証拠を隠滅するのにもものの数秒とかかりません。釣りされる方、バケツは目の届くところに置きましょうね。

ところで、ヨーロッパのほうではどうも日本より人馴れの度合いが進行しているようで、釣り場界隈だけでなく町の中にも当たり前のようにいるようです。その傾向がもっとも顕著なのがオランダで、ネットを探せばこのような写真がいくつも見つかります。どうしても高いところにとまりたがるようですね。車でなく自転車の上でも構いません。人が近くにいようと全然平気です。

アオサギ密度の高いオランダだけが特別なのかなと思っていると、そういうわけではないようで、どうもあの辺り一帯はこれが普通なのですね。たとえば、ロンドンのリージェントパーク。このくらいなら、人とアオサギの距離がまだほどよく残っていますが、これはどうしたことでしょう。見ればカナダガンやオオバンまでいます。まさにハト化状態です。

ただ、海外のこととばかり思ってもいられません。冒頭の大阪のような状況がいったん現れたら、事態が次のステージに進むのは時間の問題です。こちらのビデオのおばちゃん、完全に餌付けしてます。関西のほうでは、人とアオサギの関係はもはやヨーロッパ並なのかもしれませんね。

最後に、サギと釣り人の関係に戻って、ちょっと愉快なビデオを紹介して終わりにします。フロリダで撮られたものなのでアオサギでなくオオアオサギのほうです。釣り人の挙動にいちいち期待したり落胆したりするオオアオサギ。ちょっと気の毒ですけど、自分の餌は自分で見つけましょうということですね。

では、みなさん、本年もよろしくお願いします。

サギ三昧のサイト紹介

HeronConservation。サギの保全という意味ですね。Conservationというのは日本語に訳すと保護とか管理とか、どうにも役所的な雰囲気が漂ってあまり好きではないのですが、本来はもっとずっと幅の広い意味をもつ言葉だと思います。なんと言えばいいのか、ともかくもっと感じのいい言葉のはずなんですね。

ということで、今回はHeronConservationというホームページのご紹介です。左の絵はこのサイトのロゴで、このロゴからイメージできるようにとてもあっさりしたつくりのサイトです。ただ、そこにある情報量は膨大です。今年の夏にオープンしたばかりというのに、できた時からサギ類のあらゆる情報が満載されていました。それもそのはずで、このページを運営しているのはHeron Specialist Groupという全世界のサギ類の専門家集団なんですね。じつはこのグループ自体はもうずいぶん昔から存在しています。ただ、メンバーといってもそれぞれの国に一人とか二人とかばらばらにいるだけなので、組織として活動し続けるということはなかなか難しく、長い休眠期間の合間にたまに思い出したように活動してきたという印象です。今回のホームページもそんな突発的な活動のひとつかもしれません。ただ、先に書いたように内容が充実しすぎていますのでこれは侮れないと思います。サイトの中にオンラインジャーナルまでありますし。もちろん全部タダで読めます。びっくりするのは世界のサギ類が紹介されているページで、ここには”The Herons”という433ページもある本がほとんど丸ごと転載されているんですね。”The Herons”、つまり「サギ」。当サイトでも何度か引用してきた現在のサギ類研究のバイブル的な存在の本です。アオサギの紹介だけでもこんな分量になります。これがサギ類62種全てについてあるわけですから、いや、 大変な大盤振る舞いです。

このサイトには他にも興味深い資料がたくさんあります。気が向いたらまた少しずつ紹介してみますね。

アオサギのゆるキャラ誕生!

北海道浦幌町のアオサギをモチーフにしたマスコットキャラクター、「ウラハ」と「ホロマ」。この度、着ぐるみが出来たようです。先月末の十勝毎日新聞に写真付きで記事が出ていました。

ウラハとホロマ、どんどんメジャーになっていきますね。嬉しいことです。ただ、記事の写真を見るとアオサギの面影がほとんど無いのが残念。 右の写真は浦幌の町にあった看板で、こちらはわりとアオサギらしさが残っています。「うらは・ほろま」の公式サイトに描かれているイラストも同じで、横向きの姿にはちゃんと冠羽も描かれています(たとえばこちら)。原画からぬいぐるみへ、ぬいぐるみから着ぐるみへと変遷するうちに、少しずつデザインが洗練されてアオサギのイメージが薄らいでいった感じですね。

ということで、ゆるキャラに進化したウラハとホロマですが、鳥は鳥だけれども、なんだか飛行機のように見えて仕方がありません。そんなふうに思っていると、実際に飛行機をデザインしたゆるキャラがいました。成田市の「うなりくん」。元にしたものは全く違うもののはずなのにかなり似ています(ただし、着ぐるみの写真でないと、似ている雰囲気が分からないかもしれません)。興味のある方はぜひ検索してみてください。

じつは、ウラハとホロマについては以前もここで紹介したことがあって、その時はアオサギを自治体の鳥に制定しているのは浦幌町だけではないかと書きました。しかし、その後、気になって調べてみると、なんと、他にもあったのですね。秋田県男鹿市と三重県尾鷲市。言われてみればもっともです。 両市ともアオサギの一大繁殖地を抱えた自治体なのでした。

ところで、新聞記事には、これで『ゆるキャラさみっと協会』へも加入できるというようなことが書かれていましたが、そんなことより、サミットをやるならまずは『アオサギサミット』でしょう。浦幌町、男鹿市、尾鷲市、そして、現在、国内最大規模と思われる網走湖コロニーのある大空市、この4市町でぜひ盛大に開催してほしいものです。オブザーバーとしてうなりくんに来てもらっても構いません。

アオサギは原発を止められない

ずっと前から左側のお知らせ欄に載せていた『さようなら原発1000万人アクション』。今日、東京の明治公園で行われたデモに6万人もの参加があったようですね。素晴らしいです。今、原発に反対する人、推進する人の割合がどのくらいなのかよく知りませんけど、こういうのは割合云々より、ひとりひとりの関心の高さ、熱意が重要なんだろうなと思います。その点では、反対する人のほうに圧倒的に分があるのではないかと。

署名のほうもすでに100万人以上集まっているそうですね。このサイトを見て署名したよと言ってくださる方も何人もいらっしゃって、こんなサイトでも少しは役に立っているのかなと思っています。この署名は来年の2月末までやっているそうなので、それまではリンクを貼ったままにしたいと思います。

さて、私はというと、 原発のことではとくにこれといった活動に参加することもなく今に至っているわけですが、昨日、ネット上で『脱原発ポスター展』という企画をやっているのを知り、さっそくひとつ作って投稿してみました。右の写真がそのポスターです。ここで紹介するわけですから、もちろんアオサギがモチーフ。下はこのポスターに添えたメッセージです。

『事故が起き、辺りに放射能がまき散らされ、人は皆逃げてしまいました。けれども、アオサギはそこで何が起きているのか知ることさえできません。今年も、これまでと同じように子育てをしたはずです。毎日、大量の放射能を浴び、汚染された魚をヒナに与えて。
アオサギはどんなに苦しもうと、自分たちで原発を止めることはできません。原発を止められるのは私たち人間です。』

実際、ここに登場するのはアオサギである必要はありません。エゾサンショウウオでもカラフトマスでもローランドゴリラでも何でも構わないのです。もしも彼らに原発は必要かとアンケートをとれば、100匹が100匹とも、100尾が100尾とも、100頭が100頭ともNo!と答えるでしょう。それが地球上に生きる資格のある生き物、まともな生き物の当然の主張だと思います。

アオサギのためにも脱原発

普段はアオサギに関係のないことはここには書かないようにしています。私がここに余計なことを書くことで、純粋にアオサギのことを知りたくてここを訪れる人が中立的な視点を保てなくなったら困りますから。たまたま私の意見に同意してもらえれば良いですが、反感をもたれると本来提供できたはずの情報も提供する機会を失ってしまいます。それはアオサギにとって不幸なことですし、何のためにこのようなサイトを公開しているのか分かりません。

だから、価値観や主義にかかわることはここでは極力書かないようにしてきました。しかし、これは別です。私も人間ですからまずは自分を含め人間のことを心配します。けれども、これは人間だけの問題ではありません。アオサギを含めあらゆる野生生物にとっての問題でもあります。福島第1原発のすぐ近くでは、多くの野生生物が、今この瞬間にも大量の放射線を浴びながら何も知らずに暮らしているはずです。防護服もつけず全身を放射線に晒したアオサギが、汚染水に住む猛毒の魚をパクパク食べているかもしれません。全てわれわれ人間のせいです。

さようなら原発1000万人アクション」が脱原発を目指して昨日15日より署名活動をはじめました。署名用紙はサイトに行けばダウンロードできますし、こちらの署名ページからネット上で直接署名することもできます。もちろん私も署名しました。今回のアクションが人間だけでなくアオサギを含め全ての生き物に対して希望をもたらしてくれることを切に願います。

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