アオサギを議論するページ

群れ

群れ

2006/04/03(Mon) 19:50      まつ@管理人      無題

左の写真は北海道野付湾の浅瀬でアオサギが餌を獲っているところです。古くて見にくい写真ですが白く見えているのが全てアオサギです。餌の獲れる場所(あるいは時間)が限られている所では、こんなに大きな群れができるという一例です。でもやっぱり、アオサギは群れるよりも一羽でいたほうが存在感がありますね。

2006/01/18(Wed) 01:06      gurebu      はじめまして、アオサギについて。

アオサギは集団でコロニーを作ることが多いと思うのですが、時々、単独で行動するアオサギをみかけ、夕方になるとしゃがれ声で鳴いているんですよ。生態について詳しい方どうか教えていただけないでしょうか。


2006/01/19(Thu) 00:43      まつ@管理人      Re: はじめまして、アオサギについて。

単独で行動するアオサギですが、けっこういますよ。アオサギというと、コロニーに大勢集まっている印象が強いので、どうしても群れで暮らしているように思いがちですが、基本的には単独で行動する鳥です。コロニーから餌場へ向かう時も基本的には単独で向かいますし、コロニーがなければ生きられないということはありません。実際、ひとつがいだけでひっそりと子育てしている場合もあります。

群れか単独かということであれば、アオサギとヒトを較べれば分かりやすいと思います。アオサギが群れていてヒトが単独で行動しているということではなく、どちらも似たようなものだということです。アオサギが集団で営巣しているように、ヒトも町や村に寄り集まって暮らしています。そう考えれば、町や村はヒトにとってコロニーのようなものです。もっと視点を狭めていけば、アパートやマンションなどまさにコロニーそのものです。一方、単独行動についても同じです。アオサギは単独で行動し餌を見つけますが、ヒトもまた生活の糧を得るためには自分で行動しなければなりません。餌場でアオサギがたくさん集まっているのは、そこに多くの餌があるからで、ヒトが多く集まっているところに多くの仕事があるのと同じ理由です。つまり、群れは結果的にできるのであって、どちらも基本は単独行動。なんだか曖昧な表現になってしまいましたが、要はヒトもアオサギも群れの動きに身を任せているのではなく、基本的なところでは自分の意志で行動しているということですね。
ということで、ひとりでいるアオサギがいてもちっとも不思議ではないんですよ。

2005/06/13(Mon) 21:57      まつ@管理人      牧草地でくつろぐアオサギたち

この写真は十年近く前に道東の野付湾岸で撮ったものです。あちらでは繁殖が一段落すると、あちこちでこのような群れが見られました。彼らが群れ集う場所というのは何ヶ所かあるのですが、そこへ行けば必ずいるというものでもなく、日によっていたりいなかったりでした。この牧草地もそうした場所のひとつです。
何故このときこの場所が選ばれていたのかはよく分かりません。ただ、カラスさんが言われるように風の影響は大きいようで、このサギたちも吹き晒しの水辺を避けて来ていた可能性は高いです。

牧草地が傾斜しているのはたまたまですが、みな同じほうを向いているので、芝生席から野外劇でも見ているような感じですね。


2005/06/14(Tue) 20:52      まつ@管理人      Re: 牧草地でくつろぐアオサギたち

この場所はいわゆるねぐらではなく、昼間に限って使われているようでした。夜間は安全が保たれないのでしょうか。
アオサギのねぐらについてはあまり研究されてないようです。

2005/01/28(Fri) 23:39      まつ@管理人      分かれると増える?

アオサギを見ていると、群れというのがどうしても気になってきます。とくにコロニーでの繁殖。何故ああやって群れてなければならないのかと。

今月21日の朝日新聞にライオンの群れについての記事(すでにリンク切れ)がありました。これ、もともとは雑誌Scienceの論文のようです。新聞の記事はなんだか要領を得ませんが、要は、群れが分かれるとその時を境に個体数が激増するということのようです。これはつまり、群れが分かれることで子供が多く育てられるようになる、言い換えれば、群れが分かれることで子育てに十分な餌を確保できるようになるということです。何故そうなるのかというと、ライオンは群れで狩りをするので、群れが小さい方が一頭あたりの分け前が増えるのです。ただ、あまり闇雲に群れを小さくすると、今度は獲物をうまく狩ることができなくなりますから、最適な群れサイズというのはあります。そこで、群れが大きくなりすぎて個体数が頭打ちになっていた時、何かのきっかけで群れが二分し最適な大きさの群れが二つになれば、どちらの群れも子供を多く育てることができ、全体の個体数はそれまでより多くなるというわけです。

アオサギについても同じようなことが言えます。アオサギの場合、群れといってもライオンのように狩りを主目的としたものではないので、ライオンの場合と同じには考えられないかもしれません。けれども、群れ(コロニー)が分裂することでその地域の個体数が以前より多くなる現象はアオサギの場合でも同様に見られます。
アオサギの採餌場所は無限にあるわけではないので、コロニーの個体数が多くなりすぎると餌を獲る効率は悪くなります。そこでコロニーが分散すると餌場の利用範囲も広がりますから、地域内の採餌場をそれぞれのコロニーで効率よく利用できるようになり、どちらのコロニーでもそれまでより多くのヒナを育てることができるというわけです。ただ、実際はそれほど単純ではなく、群れが小さくなるとうまく働かなくなるような群れの機能もあります。大きすぎず小さすぎず、最適な群れの大きさはおそらくアオサギの世界にもあるのでしょう。
群れというのは奥が深いです。

記事(論文からの引用)には次のように書かれています。
「生態系の動物数は餌の多少と単純な相関関係にあるとは限らず、群れという社会的な形態にも左右される」
ともかく、群れになると物事が単純には進行せず、何もかもが複雑になってしまうようです。
それでも、アオサギの群れはまだましなほうかもしれませんね。私たち人間の社会は構造や機能があまりにも複雑になりすぎて、ともすれば人間社会が群れそのものであることすら忘れられていますから。


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