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[3153] アオサギの飛来 投稿者:大坂 康四郎 投稿日:2023/07/16(Sun) 21:00  

10日晴れ間をみて百合が原公園の「世界の百合広場」の撮影に出掛け、小池に飛来してきた「アオサギ」が撮れてラッキーでした。イオンの森のアオサギも撮りたいものと願ってます。



[3155] Re: アオサギの飛来 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/07/16(Sun) 23:12  

百合が原であれば篠路五ノ戸の森のアオサギですね。子育てが終わって今はただのアオサギです、みたいな感じでしょうか。イオンの森のコロニーももう少し観察しやすいと良いのですが…。観察のしやすさという点ではどうしても五ノ戸の森に軍配が上がってしまいます。

細かくて恐縮ですが、学名はArdeaが正解ですね。何か違和感あるなと思って見てしまいました。


[3156] Re: アオサギの飛来 投稿者:都の鳥学徒 投稿日:2023/07/19(Wed) 18:11  

管理者さま、大坂さま、ロメオさま こんにちは。鮮やかな緑に哲学的なアオサギさんの綺麗なお写真有難うございます。祇園祭も後半に入りました京都からです。葉が日焼けするほどの暑さになり、昨日願掛けに行きましたお公家さんアオサギは、すずめさんたちと水辺の狭い木かげにかたまっていました。。水流がゆるく浅いと両足を浸して涼を得ています。カラスのみなさんも暑すぎて効率よく飛んでいるようなかんじです。涼しげな色やサラサラな羽ながらあのふかふかな羽毛はやはり暑いのでしょうか。


[3157] Re: アオサギの飛来 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/07/19(Wed) 23:04  

こんばんは。京都からのお便りは暑さの中にもなんだか風情が感じられて良いですね。

アオサギもやはり夏は暑いはずです。人に比べれば体温がだいぶ高いので、その分、気温差を相殺できるのかなと思ったりもしますが、もしそうだとしてもほんの数度の差ですから、やはり暑いときは暑いのでしょう。実際、夏はくちばしを開いて体内の熱を逃しているのをよく見かけますし。羽毛は脱ぐことも重ね着することもできないので、40度だろうとマイナス20度だろうとあれっきりです。いったいどんな魔法の素材なのか、つくづく大したものだなと思います。


[3143] アオサギさまの写真展示 投稿者:よしこ 投稿日:2023/06/11(Sun) 00:43  

まつさん、こんばんは。
私事ですが機会に恵まれまして、市内の喫茶店にアオサギさまのお写真12点ほど展示させてもらうことになりました!
手間も費用もかからずで進みました。カメラをやる者としては、SNSだけでなく、プリントして掲示するというのはやはりいいものと感じます。
嬉しかったので、まつさんにはお知らせしたいな、と思いこの場をお借りしてご報告いたします。


[3144] Re: アオサギさまの写真展示 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/06/11(Sun) 23:15  

こんばんは。夕方の地震、そちらはけっこう揺れたのではないでしょうか?
写真はやはり見るサイズで見え方が全然違いますよね。喫茶店で寛ぎながら眺めるアオサギはきっと格別でしょう。いつか札幌でも写真展開いてください。期待してます!


[3145] Re: アオサギさまの写真展示 投稿者:よしこ 投稿日:2023/06/12(Mon) 18:36  

こんばんは。けっこう広い地域で揺れましたね。
津波警報がでなかったのが幸いです。

A2くらいにプリントできたら最高ですね。
札幌市内で展示できる機会があったらぜひ観にいらしてください。


[3120] ゆるキャラのこと 投稿者:よしこ 投稿日:2023/05/23(Tue) 21:50  

まつさん、こんばんは。
アオサギさまのぬいぐるみが欲しくてこの世にないもんか、と
ネットサーフィンしておりましたら
やはり行き着くのはまつさんの記事笑
そこで浦幌町のゆるキャラがアオサギさまであることを今知りました笑
浦幌町の鳥はアオサギさまなんですね、いい町です。
かわいいなーとは思ってたのですがまったく結びつきませんでした。
というゆるいお話です笑
まつさんは
アオサギさまのぬいぐるみがあったら欲しいですか?


[3122] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/24(Wed) 17:07  

こんばんは、よしこさん。
私が記事に書いていたのは写真のぬいぐるみですね。これはたしか10年くらい前に浦幌町の道の駅で買ったものです。右側がウラハで左側がホロマ、合わせてウラホロというネーミングです。浦幌町にはその昔、430ものつがいが子育てしていた巨大なコロニーがあったこともあり、仰るように浦幌町の鳥に指定されています。シラサギを自治体の鳥に指定しているところはちらほらあるのですが、アオサギは浦幌町と三重県の尾鷲市しかありません。ついでに言うと、ウラハが左の翼にもっているのは町の木のナナカマドで、ホロマの頭のリボンみたいなのは町の花のハマナスです。

正直言って、これを見てアオサギを連想する人はほとんどいないと思うのですが、じゃあ他の鳥に見えるかというとどの鳥もこんなふうには見えないわけで、そう思うとなんとなくアオサギっぽく見えてくるという何とも不思議なキャラクターです。ともかく、ここまでアオサギの特徴を無視してデフォルメに徹したというのはすごいなと思います。ちなみにデザインしたのは地元の中学生です。


[3123] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/24(Wed) 17:09  

浦幌町に行くと、あちこちでホロマとウラハを見かけます。気にして見るからかもしれませんが、マンホールにもいます。添付したのは、先日、浦幌町の博物館から紀要を郵送していただいたときの封筒にあったものです。どこにでもいます。浦幌町をお訪ねのときにはぜひ探してみてください。


[3127] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:よしこ 投稿日:2023/05/25(Thu) 23:24  

まつさん、こんばんは。
そうですね、何の鳥かよくわかんない感じがアオサギさまっぽいですよね。
子どもたちの発想ってだから好きです。
ウラホとホロマのぬいぐるみをお持ちとは、まつさん、さすがです。
浦幌町のコロニーに先日行ったのですが
カメラの設定がおかしかったのでまた見に行きたいですー。
来月は姫路と京都のさぎ様に会いに行きます。
アオサギさまを町の鳥にしてるところを巡ってみたいです。



[3132] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/06/02(Fri) 03:16  

よしこさま、今月京都のさぎさまにも会いに来られるとのこと、アオサギさまの凛々しい(首を伸ばされ、脚を少しずらしてすっと立つお姿に遭遇なされた時には神々しい)お姿を間近に見られることを願っています。
いわゆる三条から下鴨神社河口にサギはいらっしゃいますがアオサギさまはもう少し加茂川上流か、鴨川近くの琵琶湖疏水(または動物園内池※檻の中ではありません)にて物思いに耽っておられたり水に脚を浸したりされて涼をとられています。器量が大きくないヒトが稀にいる為、都市部野鳥の平穏生活保全の観点から詳細は控えさせていただきます。悪しからずごめんなさいですが、掲示板過去ログもご参考になさって戴き、京都のお公家さんアオサギ様訪ね歩き景観も楽しみになさって戴ければ、と思います!


[3140] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:よしこ 投稿日:2023/06/06(Tue) 22:14  

都(京都及び宮古島含)の鳥学徒さま
ありがとうございます。
まだ京都の地理も把握できておらずで、教えていただいた所も行きたいとこリストに入れておきます!
1週間あるので姫路のダイサギコロニーやヤマサ蒲鉾のハス池も考えてます。
どれだけ写真を撮るのか、ちょっと今からコワイです。京都は高校の修学旅行ぶりなのでかなりの月日が経っています笑
またいろいろと教えていただければ幸いです。



[3141] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:都の鳥学徒 投稿日:2023/06/08(Thu) 07:28  

よしこさま、おはようございます。京都は梅雨に入ったような季節になり、先日私は初めて、ヒトがいなければ鴨川エリアにもアオサギのお子さんが中洲にて羽を休めている光景を観ました。うっとり致しました。
いろいろなお写真も撮られる旅なのですね。私は、予想外の転職で上京し、学びの途中でして、ほんとうにわからないことばかりなのです。この場をかりて正直に告白する次第です。広く皆さまにお尋ねになって戴きたくお願い致します。よい旅になりますことを願いつつ


[3142] Re: ゆるキャラのこと 投稿者:よしこ 投稿日:2023/06/10(Sat) 15:41  

都の鳥学徒さま
こんにちは😃
コメントありがとうございます。
いろいろバタバタしてて京都旅行の行程がまだ決まっておりませんが楽しみでどうなることやら、です。



[3121] 黒化個体? 投稿者:ロメオ 投稿日:2023/05/24(Wed) 14:47  

まつさん、こんにちは。
いつも興味深いアオサギのお話をありがとうございます。

かなり色の黒いアオサギの幼鳥を見かけました。
最初はクロサギか?何か別のサギ?と思ったのですが、
アオサギの営巣林に飛んで行ったので、やはりアオサギのようです。
体下面と喉の下には白い羽毛が生えています。

白化個体、部分白化の野鳥は稀に見かけますが、
黒化個体、部分黒化の例は、過去に観た記憶がありません。
珍しい現象なのでしょうか。

写真を添付しますので まつさんのご感想を頂ければ幸いです。


[3124] Re: 黒化個体? 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/24(Wed) 17:10  

ロメオさん、こんばんは。
仰るとおり黒化したアオサギ幼鳥ですね。シラサギ類ではなくちゃんとアオサギの顔をしてますし。黒化も白化と同じくたまにあるようです。ここ北海道でも20年くらい前に浦臼町で黒いアオサギが見つかり、クロサギではないかと大いに騒がれたことがありました。写真は『北海道野鳥図鑑』のアオサギの項に載っているその時の黒いアオサギです。ロメオさんのアオサギよりむしろ黒いくらいですが、面白いのは日が経つにつれてどんどん黒くなくなっていったことです。お写真のアオサギもそうですが、このように黒いのは幼鳥の場合が多いようです。幼鳥は食べ物の影響を受けやすいのか、黒だけでなく茶色っぽいのもいますし、色の変異がけっこうあります。ただ、成鳥になるとそこまで変な色はあまり見かけないので、図鑑のアオサギのように成長するにつれてだんだん色が抜けていったり、ともかく換羽後の羽の色にはほとんど影響を及ぼさないのかなと思います。黒化アオサギはtwitterでもときどき報告されています。「アオサギ 黒化」とかで検索するといくつか出てきます。ついひと月ほど前にも岡山で報告がありますね。下記リンクの写真はまだ巣にいるヒナですが、黒っぽさの具合がロメオさんの幼鳥に一番近いような気がします。
https://twitter.com/x8o566k6o39_g/status/1118099473761095685


[3125] Re: 黒化個体? 投稿者:ロメオ 投稿日:2023/05/24(Wed) 17:28  

まつさん、早速のお返事をありがとうございました。
図鑑のお写真、拝見しました。
確かにクロサギのような黒さですね!騒動になったのも頷けます。
幼鳥は親からもらう食べ物の影響を受けやすいのですね。
以前、ムラサキサギ?と見まちがえた色の幼鳥を見たことを思い出しました。
Twitterで検索すると、上位にまつさんのツイートが並んで出てきました!
黒くなる幼鳥は親鳥からイカでも与えられたのでしょうか?もしや、立派な黒鯛とか?(笑)
白化個体に近い確率くらい、黒化個体もけっこうな数がいるのですね。
ただ、鳥撮りCMが集中しないよう、公開はとうぶん控えておこうと思います。昨今の珍鳥鳥の過熱ぶりは常軌を逸しているので(;^_^A

写真の若いアオサギも、自分の力でいろいろな獲物をとって食べるうちに、標準的な羽色に変わっていく可能性が高そうですね。
写真はコロニーに帰還する黒ちゃんです。 私めがけて飛んできたのでビックリするやらうれしいやら。おかげで構図からはみ出してしまいました。



[3126] Re: 黒化個体? 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/24(Wed) 17:53  

お写真を拝見すると、雨覆の下面はわりと普通の色なのですね。どろんこになって遊んできました!って感じですね。
食べ物の影響を受けやすいのではないかというのは単に私の推測なので本当のところはよく分かりません。ただ、だんだん色が変わっていくところをみると遺伝的に固定されたものではない気がするのです。その昔、twitterでちょっと色の変わったアオサギを写真に撮られていた方がいたのですが、そのアオサギはどうもザリガニばかり食べているらしく、色はそのせいじゃないかと推測されていました。



[3131] Re: 黒化個体? 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/06/02(Fri) 02:54  

管理者さま、ロメオさま おじゃまお許しくださいませ。いつも興味深いテーマを写真とともに有難うございます。あるアオサギさんの黒化につついて、亀が身近にいる私には、同じく黒化するクサガメのオスを想起せざるを得ませんでした。産卵しないオスのみの現象です。亀と鳥は遺伝子レベルでの近縁が理化学研究所・神戸研究所で発表されています。ザリガニに黒鯛にイカ大好きも私個人的にはおもしろいアオサギさまにはありえる現象と楽しく拝読しつつ真摯に考える処、当該アオサギさまは、メスに比べカルシウムを消費しない♂の可能性がありませんか。
浅学者の私にはチャレンジンクな呈示で、明らかに的はずれなら撤回します。


[3133] Re: 黒化個体? 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/06/02(Fri) 07:45  

クサガメの黒化現象、初めて知りました。そんなことがあるのですね。ただ、アオサギの黒化はごく稀にしか起きない現象なので、クサガメがそうなるのとは別の原因だろうと思います。それと、カルシウムの摂取と色素の関係については私はまったく知らないのですが、たとえ何らかの関係があったとしても、アオサギのカルシウムの摂取量は雄も雌もたぶん同じようなものでしょう。雌雄にかかわらず魚でも何でも骨ごと丸呑みするのがアオサギのスタイルですから。とはいえ、雌雄で栄養バランスに違いがあるかもしれないという視点は面白いですね。誰かに研究してもらいたいところです。


[3134] Re: 黒化個体? 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/06/02(Fri) 10:54  

鳥の美しく面白い生き方に魅せられた志ある方、宜しくお願い申しあげます!
出張戻りの時差ボケ直せず明朝たいへんに失礼しましたが管理者さまの早々のご返信に感謝致しつつ


[3135] Re: 黒化個体? 投稿者:ロメオ 投稿日:2023/06/04(Sun) 15:23  

まつさん、都の鳥学徒さん、こんにちは。
クサガメの黒化現象初めて知りました。オスだけというのが興味深いですね。
写真のアオサギ=黒ちゃん、いったい何が原因でこんな羽色になったのでしょう。
まつさんの仰るように、黒いのは体や翼の上面、そして首から頭部にかけて。
イタズラして墨でもかぶったような雰囲気ですね。
年に2〜3回しか行かないフィールドで、黒ちゃんに会えたのは幸運でした。
水路で狩りに挑戦した後だったので、長い首が濡れたようになっていました。



[3136] Re: 黒化個体? 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/06/04(Sun) 19:48  

羽毛が濡れると、黒化というより重油にまみれて保護が必要な水鳥に見えますね。勘違いされて通報されるかも。


[3138] Re: 黒化個体? 投稿者:ロメオ 投稿日:2023/06/04(Sun) 21:54  

まつさん、こんばんは。
「重油にまみれて保護が必要な水鳥に見える」
ハイ、実際仰る通りの外見で、私も同じ感想を抱きました。
どうしよう?と迷い始めた時に、翼を広げてふわっと元気に飛んだので「異常なし」と判断できました(笑)


[3139] Re: 黒化個体? 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/06/05(Mon) 18:03  

ロメオさま、管理者さま こんにちは。このたびは、素人くさい質問にもお優しく対応くださり、恐縮ですが有難うございます。ロメオさまの貴重なお写真と管理者さまの文献の写真を拝見するに、黒ちゃんは、嘴の上も黒く見えます。また、色とは関係ありませんが、まだグレーの冠羽生えてない若者なんですね。でも懸命に水路で狩りされてるとのことで、見た目はどうであれ、長生きしてほしいです。


[3118] 池の水位とアオサギの有無 投稿者:tomo 投稿日:2023/05/22(Mon) 06:28  

まつさん おはようございます。
ご無沙汰いたしております。
ご教示いただけると幸いです。
車で15分ほどの場所にアオサギが餌場&ねぐらとしている池?湿地帯?があります。
夜中に観察していると通常の水位としては30cm以下くらいでアオサギは池の真ん中の方(道路やのり面に近い端ではない)で寝たり餌を取ったりしていると思うのですが、雨で水位が増すと居ません。
1.これは何故でしょうか?
 泳げないから?水位の低い端の方に行くと外敵(人間や雑食動物)が危険と思っているから?
2.この時期は繁殖期と言うことですがパートナーのいるアオサギはコロニーに入るとしてみんなコロニーに行ったということでしょうか?パートナーに恵まれないアオサギもいるのでしょうか?
3.アライグマが一番の天敵のようですがアライグマの鳴き声で忌避することは可能そうでしょうか?去年の観測ではカラスは1体1だとカラスが逃げていました。
基本的な知識を知らないので申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。




[3119] Re: 池の水位とアオサギの有無 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/23(Tue) 17:25  

お返事が遅くなりすみません。夜中まで観察されているのですね。お疲れさまです。

ひとつ目のご質問にある池は、図のような地上から水面にかけて緩やかに傾斜した地形かと思います。これは以前私が調査していた道東の野付湾をイメージして描いたものですが、潮が引くと広大な浅瀬が出現しアオサギの格好の餌場になります。ところが、潮が上げてくるとほとんどアオサギは姿を消してしまいます。絵には描いていますけど実際はいません。これは見て分かるとおり水際には魚がいないからなのですね。魚の生態のことはあまり詳しくないでのですが、野付の場合、アオサギが餌にしている魚はほとんど底生魚なので、潮の満ち引きにかかわらず場所をあまり動かず、結果としてアオサギが近づけないのだと思います。また、水位が上がってくると、水際の裸地が隠れ植生の密な部分しか残らなくなるので、休息の場としても好ましい環境ではなくなります。tomoさんの調査地はこれとはいろいろな面で環境が異なると思いますが、30センチ以下の水深ということなので、アオサギの餌となる魚はトゲウオとかウキゴリとか、いずれにしてもあまり行動範囲の広くない魚で、広い領域を活発に動き回る遊泳魚はほとんどいないのではないでしょうか? そうであれば、野付の例と同じように考えても差し支えないように思います。あと、水際のほうに行くと、植生の密さ加減によっては見通しも悪くなりますし、そのような場所では不測の事態が起こりやすいので、アオサギとしては敬遠したいところなのかもしれません。

ふたつ目のご質問。今アオサギはちょうど子育てのまっ最中ですが、コロニーにずっといるわけではありません。つがいになったばかりの頃は2羽とも巣にいる時間が多いのですが、だんだん餌場にいる時間が長くなり、夜も餌場でねぐらをとるようになります。もちろん、どちらか片方は巣に残ります。その後、ヒナが成長すると大量の餌が必要になってくるので、1羽だけで餌を運んでいたのでは間に合わず、ヒナに留守を任せて両親とも採餌に出かけるようになります。ヒナの成長盛りには昼間だけでなく昼夜兼行で餌を探しに行きます。そんなわけで、コロニーにはヒナに餌を食べさせるときしか戻らないのです。ついでに言えば、ヒナがあるていど大きくなって両親とも巣を離れるようになると、その後はつがいが巣で顔を合わすという機会はほとんどありません。それから、つがいにならないアオサギももちろんいます。ただ、どのくらいの割合でとなると具体的な数値を上げるのは難しいですね。これはコロニー性鳥類の調査の難しいところです。まあいずれにしてもそんなに多い割合ではないと思います。

アオサギを近づけないためにアライグマの鳴き声を利用するのはあまり効果があるとは思えません。最初はびっくりして逃げるでしょうけど、オオカミ少年と同じで、声だけで実態が無いことが分かると、何度もやっているうちにいずれ慣れられます。カラスはアオサギの相手にはならないでしょう。カラスが天敵になるのは小さなヒナだけで、成鳥になるとカラスより断然大きいですから。カラスは猛禽を相手にするときと同じように、空中で追いかけたり尾羽を引っ張ったりと、アオサギにも何かと絡んできますが、それだけで別に実害があるわけではありません。あと、ヒナを襲ったりするのはハシブトガラスのほうです。ハシボソのほうは、同じカラスというだけで一緒に悪者扱いされて大いに迷惑してると思います。


[3128] Re: 池の水位とアオサギの有無 投稿者:tomo 投稿日:2023/05/28(Sun) 07:04  

まつさん おはようございます。
ご回答ありがとうございます。
香川県なので場所はため池です。※大きな河川が無いいつも水不足が懸念される県ゆえため池が点在しています。
1.水が引くと帰ってくるかもしれないので待ってみます。
2.モテないサギもいるようですね・・・
3.実体のない(実害のない)忌避はカラスには通用しない気がしますがアオサギもけっこう賢いんですね・・・
4.私の観測した限定した事例です。動画を切り出しました。朝一で餌場に出かけるのが遅くなったサギと早起きのカラスが同時に観測されました。赤矢印:サギ、黄色矢印:カラス
1枚目:サギの近くにカラスが飛来
2枚目:サギがカラスに気づきます。
3枚目:サギがカラスが気になったのかカラスの方に1歩近づいた時点でカラスが逃走しました。※残念ながら遠いのでカラスの種類までは特定できません。


[3129] Re: 池の水位とアオサギの有無 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/28(Sun) 08:14  

tomoさん、おはようございます。
アオサギとカラスにそれぞれ吹き出しをつけてしゃべらせたらマンガになりそうですね。

私の出身の愛媛は、高知が川を全部もっていってしまうのでいつも水不足に悩まされてました。でも、さすがに香川ほどではないです。子供の頃、雲辺寺から讃岐平野を見下ろして、どこもかしこも溜め池だらけなのにびっくりした記憶があります。


[3130] Re: 池の水位とアオサギの有無 投稿者:tomo 投稿日:2023/05/30(Tue) 07:20  

四国つながりで今後ともいろいろご教示いただけると幸いです!!!


[3087] アオサギの雛を保護しました 投稿者:ブルー 投稿日:2023/04/16(Sun) 17:19  

アオサギで検索してたどり炊きました。
アオサギを保護したことがあるとブログを読み
餌など教えてほしいです。


[3088] Re: アオサギの雛を保護しました 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/04/16(Sun) 17:34  

ブルーさん、はじめまして。
ですが、これではあまりにも情報が少なすぎて、何をお教えすれば良いのか途方に暮れてしまいます。どのような状況で保護されたのか、外傷はないのか、どのくらいの大きさのヒナなのかなど、分かることが多ければ多いほどより的確な対処法をお伝えできるかと思います。写真を添付してもらえるとより分かりやすいですね。


[3089] ありがとうございます 投稿者:ブルー 投稿日:2023/04/16(Sun) 17:40  

神社で巣から落ちたみたいです。
写真添付されてますかね?
怪我は多分なく(今家に持ち帰ってる途中です)
元気に鳴いています。


[3090] Re: ありがとうございます 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/04/16(Sun) 18:51  

3週目のヒナですね。おっしゃるとおり巣から落ちたのでしょう。この時期のヒナはよく落ちるのです。
元気そうで何よりなのですが、ただ、怪我もなく元気だということは、どこも傷病鳥獣として引き取ってくれないということでもあります。自治体によってはレスキューセンターみたいなのがあってこのようなケースでも引き取る場合があるかもしれませんが、一般的には無理だと思います。おそらくどこに掛け合っても、巣から落ちるのは自然の摂理の一部だから人が介入すべきではないと言われるはずです。私が以前保護した場合は、そうした意見に対して十分反論できる理由があり、なおかつヒナが巣立つまで面倒をみられる知識と自信があったので責任をもって保護したのですが、これは生半可なことでできるものでありません。今が3週目ですから、巣立ちまではこの先まだひと月半くらいかかります。それまでほとんど付きっきりで面倒をみなければなりませんし、成長するに従ってどんどん大きくいなるので、羽ばたきの練習をしたり飛び上がったりできる十分なスペースが必要になります。もちろん相当な量の餌も必要です。これは恐ろしく大変なことで、いい加減なやり方では、せっかく保護したのにかえってヒナを苦しめることになりかねません。車にはねられて怪我したとかなら動物病院に連れて行って適切な処置を受けることも可能でしょうけど、そういう状況にはない場合は、無断で野生動物を捕獲、飼育したということになり、これは法律上もまずいのです。厳しい言い方になって申し訳ないのですが、保護するからにはそれなりの理由と相当な覚悟が必要になります。ブルーさんのためにもアオサギのヒナのためにもその点を今一度よく考えられるようお願いします。

そうは言っても、今目の前に保護したヒナがいるわけですから、とりあえず何とかしないといけませんね。まずお尋ねされていた餌の件ですが、アオサギは基本的に魚を食べているので魚を与えるのがベストです。魚であれば生きていなくてもスーパーでトレイで売られているようなので構いません。くちばしサイズくらいの小魚をもっとも喜びますが、なければ切り身でも構いません。人が見ていると緊張してなかなか食べませんが、元気ならほっておけばそのうち食べてくれるはずです。この時期なら毎日200gから300gくらい食べると思います。あと、水も器に入れて置いておいてください。

このくらいならくちばしで突かれてもちょっと痛いくらいですけど、小さくても動きは素早いので、下手に顔を近づけすぎると目を突かれますので十分注意してください。周りが明るければヒナは落ち着かないかもしれませんが、このサイズであれば段ボールとか何かに入れて何か被せて暗くすれば大人しくなるはずです。

とりあえず、早急にお伝えしなければならないことだけ書いてみました。分からないことやご相談などあればまたいつでもご連絡ください。


[3091] Re: ありがとうございます 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/04/16(Sun) 18:59  

よほど運がよければ、あるいは動物園が引き取ってくれるかもしれません。おそらく行政はどこも門前払いだと思いますので、動物救護センターや動物園がお近くにあれば連絡してみてください。


[3092] ありがとうございます 投稿者:ブルー 投稿日:2023/04/16(Sun) 19:43  

疲れてたようで、今日は寝てしまいました。

我が家は広い一軒家で、
私は一日中家におりますので
餌を食べてくれたら世話は
大丈夫かとは思いますが
とりあえずは色々な機関に連絡してみます。

また何かあれば質問させて下さい。


[3093] Re: ありがとうございます 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/04/16(Sun) 19:55  

まだ幼いので、昼夜にかかわらずよく眠ると思います。よく寝てよく食べてくれると良いですね。
この先どうされるにしても大変だとは思いますが、事が良い方向に向かうことを祈ってます。
ご質問があればまたいつでも尋ねてください。


[3097] Re: ありがとうございます 投稿者:よしこ 投稿日:2023/04/19(Wed) 20:08  

おじゃまいたします。
アオサギのヒナを保護されたということで
すばらしく思いました。
ヒナを助けてくださってほんとうにありがとうございます。
大変かとは思いますがどうぞよろしくお願いいたします。


[3116] 保護から1ヶ月が経ちました 投稿者:ブルー 投稿日:2023/05/15(Mon) 14:33  

まつさんお久しぶりです。
明日でアオサギを保護して1ヶ月になります。
すくすく成長し庭の行動範囲も広くなり
羽を広げる回数も多くなってきました。
毎日魚も250gほどを秒で平らげてしまいます(笑)
私のことを母親だと思っているらしく
あとをギャーギャー鳴きながら着いてきて可愛いです。
近所のお散歩してる人にも目立つみたいで
よく話しかけられたりもします。
もう1ヶ月もしないで巣立ちなのだろうと思うのですが
まつさんは巣立ち前にしていたことはありますか?
餌は自分で取る練習はしたほうがいいのか
巣立ちは家より遠くに連れて行ったほうがいいかなど
何かアドバイスありましたらお願い致します。


[3117] Re: アオサギの雛を保護しました 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/17(Wed) 13:33  

ブルーさん、お久しぶりです。お返事が遅くなりすみません。あれからひと月になるんですね。その後、無事に成長しているようで何よりです。

ただ、これはとてもデリケートな話題なので、このようなオープンな掲示板で扱うにはかなり慎重にならざるを得ないと思っています。ブルーさんのご投稿を見て、興味本位で自分もアオサギを飼ってみたいと安易に考える人が現れないとも限りませんから。ですので、ブルーさんのご質問にお答えする前に、まずはアオサギ保護の是非についての私の考え方を書いておきたいと思います。少々前置きが長くなりますがご了承ください。

まず法律の話をすると、アオサギを無許可で保護し自宅で飼育することは鳥獣保護法で禁じられており、これを犯すと6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金ということになります。もちろん、人為的な事故が原因で怪我しているような場合は動物病院に連れて行ったり、それまで一時的に自宅で保護したりというのは問題ありません。問題になるのは、とくに外傷があったり弱ったりしているわけでもないのに保護してしまうことです。もっとも、アオサギの場合、巣から落ちたヒナはそのままでは助かる見込みはありません。が、法律上は、それは自然のままにほっておきなさいということになっています。

そうした事情は重々承知の上で、私も以前ヒナを保護したことがありました。保護したときは、翌日、動物病院か適当な施設に預けるまでの一時的な保護のつもりでいたのですが、弱っていると思ったヒナも翌日には元気で、どこも引き取り手がなく、結局、巣立ちまで自宅で面倒を看ることになったわけです。また、そうした行きがかり上のことだけでなく、アオサギの保護に関しては前々から法律の解釈と運用に大いに疑問を抱いていたこともあり、自身の体験と考えを公にすることで広く問題提起したいとの思いもありました。以上の経緯については、以下の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧いただければと思います。

『巣から落ちたヒナの救護の是非』 https://www.grey-heron.net/a-chick-fallen-from-the-nest

ともかく、ヒナを保護するからには責任をもって最後までケアできることが大前提です。アオサギの場合、巣立ちまでほとんどつきっきりで世話しなければなりませんし、相応の広いスペースも必要です。それに何よりヒナを育てるための必要十分な知識がなければなりません。たとえこれらの条件が満たされたとしても、法律面で問題を抱えることには変わりないので、やむを得ず保護するに至った場合には、法律上の問題があることを十分自覚した上で責任のある行動が求められます。この点は本当に重要です。

とはいうものの、普通、アオサギのヒナが保護されるような状況は突然起こるわけですし、上に書いたようなことをすべて了承した上で、ではこれから保護しましょうというようなことにはまずなりません。アオサギを保護した時点で、それが鳥獣保護法に抵触するということを理解している人はほとんどいないでしょうし、そのことに気付いたとしても、すでに自宅に連れ帰った後というような場合が多いと思います。そうなってしまうと、これはダメなのだから野生に戻しなさいなどとはとても言えません。野生に戻すと言っても、実際は姥捨て山に捨てに行くのと同じことですから。なので、事そこに至れば、私としてはこのような掲示板を通してヒナが最大限生き延びられるようできるだけサポートするつもりです。たしかに、前述のように法律面で問題のあることは間違いないのですが、その法律自体かなり不完全で改善の余地がありますので、このような機会と場を通じて、もっとアオサギのためになるやり方がないのか考えていければなと思っているところです。まとまりのないものになってしまいましたが、以上がアオサギのヒナの保護についての私の考えです。

さて、本題に戻って、これから巣立つまでのヒナの育て方について何かアドバイスはないかというご質問ですね。まずは餌ですが、今は成長盛りなので毎日大量に食べていると思います。ただ、このような大食いは巣立ちまでずっと続くわけではなく、巣立間近になるとかなり小食になり、最後はほとんど何も食べなくなります。おそらく飛ぶために体重を抑えるのでしょう。それが巣立ちの準備が整ったというサインです。知らないと体調を悪くしたのかと心配になりますが、これはそういうものなのでご安心を。

餌獲りの練習についてはとくに気にする必要はないと思います。実際、餌を獲る練習は人が手助けしようとしてもできることは限られていますし、やってみたところで大した役には立たないはずです。魚を捕らえる基本的な能力はアオサギには初めから備わっているので、あとは本物の餌場に出て、経験から学習し技量を磨いていくしかないでしょう。

やはり一番悩むのは、どこに連れて行って放せば良いかというところだと思います。加えて、その時期も問題になるかもしれません。そもそも、野生のアオサギに明確な巣立ちの瞬間というのがないので基準を置きにくいのです。普通、ヒナは巣を離れてもしばらくの間はコロニーの近くにいて、空腹になれば巣に戻り親鳥が餌を運んでくるのを待ちます。もっとも、この期間の餌の量はごく僅かで、親もヒナの巣立ちを促すためか、巣には戻るもののまったく餌をやらないことも多かったりします。そんな時期が数日から一週間ほど続いた後、ヒナはコロニーを完全に離れ、餌場で自立して生きていくようになります。

というわけで、野生のアオサギを模倣するなら、飛べるようになって数日は多少の餌をあげるのは理に叶っています。ただ、これを必要以上に続けるといつまでも頼られて野生に戻すことができなくなりますから、やるとしてもほんの数日できっぱり打ち切ることが肝要です。それでヒナが自発的にブルーさんのもとを離れるようならそれに越したことはありません。ただ、これが上手くいくのは、周りに他のアオサギもいて十分餌の獲れる環境が整っている場合に限られます。そうでないと、巣立ったばかりのヒナはブルーさんのもとを離れようとしなくなるでしょうから。そうならないためには、ちゃんと飛べるようになった時点で、他にもアオサギがいるような餌場環境の整った場所に連れて行くのがアオサギのためかなと思います。あるいは他のサギたちがまだ営巣しているコロニーに連れて行くのがベストかもしれません。コロニーなら他のサギたちと一緒に餌場に向かうことができますから。餌の獲り方もまだ十分に知らないのにいきなり放して大丈夫なのかと心配されるかもしれませんが、巣立ち時のヒナは十分な栄養を蓄えた状態ですから、多少食べない日が続いてもすぐに餓死するようなことはないはずです。放す場所はあまり近くだと戻ってきてしまう可能性がありますが、このあたりはヒナがブルーさんのご自宅周辺の地理をどこまで把握しているかによるでしょう。ご自宅内しか知らないのであれば距離はさほど問題ではないと思います。

ヒナを保護されたのがひと月前で、当時の大きさを見るとふ化後3週目といったところでしたから、大雑把に計算してあと2、3週間のうちに巣立ち準備が整うと思います。ひと月もはかかりません。ここまで育てば巣立ちまではそれほど心配なことはないと思いますが、あとは巣立ち時期の見極めですね。無事、元気に野生に戻れることを祈ってます!


[3110] アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/05/06(Sat) 07:12  

管理者さま、おはようございます。いつも有難うございます。
見出しの件、ツイッターで拝見して参りました。
青いのですね。宝石みたいな玉子ですね。
青色は意外でした。
スーパーでみる、鶏は白や茶色、鶉はまだら模様を思い起こしながら考えています。
狙われないよう、親鳥みたいな色なのでしょうか。



[3111] Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/06(Sat) 12:38  

鳥学徒さん、おはようございます。
Twitterの画像、こちらにもってきました。これのことですよね? この卵は、先日近所のコロニーを訪ねたときに、誰かが切り株の上に集めてあるのを見つけたものです。このコロニーは300を超えるアオサギのペアが子育てしているので、卵の殻は他にもあちこちに落ちていました。

この写真の卵の色はわりと見た目どおりの色に表現できていると思います。薄い水色というのでしょうか、ターコイズブルーのようにもう少し青緑色っぽく見えることもありますが、まあだいたいこんな感じです。なぜこのような色なのかは私もよく分かりません。アオサギに限らず鳥の卵の色については、その謎を包括的に解き明かしたものはないと思います。気温が色の濃さの決定要因になっているよいうような報告もありますが、ものによってはそういう傾向があてはまる場合もあるという程度でしょう。そもそもアオサギなんかは赤道直下から北極圏まで営巣していますし、気温はあまり関係してそうもありません。鳥学徒さんのおっしゃられるように外敵から身を護るための保護色になっている鳥はいます。たとえば、地面で営巣しているコチドリなんかはそうですね。あれは親が巣を離れるとどこに巣があるのか分からなくなってしまいますから。ただ、アオサギの場合は巣そのものが隠しようがないので卵を保護色にする意味がないのです。そもそも卵を残して親が巣を離れることもありませんし。鳥と人間は見えている色の世界が違うので、もしかしたら鳥にしか分からない秘密があるのかもしれませんね。


[3112] Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/05/06(Sat) 19:18  

ええ、その画像です。鳥と人間は見えている色の世界が違うことにびっくり致しました。そして、鳥さんはなべて、たおやかといいますか、優雅でいらっしゃる印象ですが、アオサギさまは、卵おいたままどこかに行くことがないという(たぶん大小もそのままで子を守るのでしょう)、親やつがいになる際に求められる資質のうちの忍耐がきちっと備わっている鳥(中には他にまかせる方もあるようでそれはそれで興味深いながら)に尊敬の念を新たに致しました。有難うございます。


[3113] Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/07(Sun) 10:09  

「忍耐」はまさにアオサギを象徴する言葉ですね。日本ではあまりそういう見方はされませんけど、西欧では中世の時代からアオサギは我慢強さとか忍耐力の象徴のように思われてきたようです。

見えている色の世界が違うのは鳥だけではなくて、昆虫もそうですし、爬虫類の多くもそうなのだそうです。人の場合は赤、緑、青の3つの色にそれぞれ反応する視細胞をもっていて、それらの組み合わせで様々な色を識別しているのですが、鳥たちはこの3種類の視細胞に加えて紫外の色(虹の紫色のさらに外側にあるはずの色)に反応する視細胞をもっています。なので、人が見えない紫外の色も見えますし、色の組み合わせが3つでなく4つになるので、人が見るよりはるかに細かく色を区別できるのです。理屈では分かっても見えない色なので人には想像もできませんけど、ともかく想像もできないほどの彩り豊かな世界に生きているということなのでしょう。彼らから見ると、人はモノをちゃんと見てないということになるのでしょうね。


[3114] Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:都(京都及び宮古含)の鳥学徒 投稿日:2023/05/08(Mon) 09:15  

お返事を有難うございます。箇条書きに下記失礼致します。

@管理者さまや外国の方のこれまでの知見で、アオサギさんの並々ならない忍耐を感じる時はどんな時でしょうか。可能なら3つか4つほど事例があれば、私ども勉強になります。

A鳥、昆虫それに爬虫類のみなさんの御目のしくみ(高性能なつくりは視覚だけではないように感じております)興味深く拝読しております。ということは、淡い水色に見える殻は、4視細胞を持つアオサギさんには水色っぽく見えているという理解であっていますでしょうか。

以下は感想ですが、軽い頭に、真横に御目がついている構造も視野が広くて、凄いな、と思います。横顔美鳥で前顔愛らし、といつも思います。


[3115] Re: アオサギの玉子の殻の色につきまして 投稿者:まつ@管理人 投稿日:2023/05/08(Mon) 22:13  

私の場合、アオサギが辛抱強いなあと感心するのは、微動だにせず水辺で魚を狙っているときです。これは観察するほうも今か今かと息を詰めて見るわけですが、その瞬間まで待とうとするとこちらが根負けしてしまうこともよくあります。それから、これは人それぞれの感じ方なので何とも言えませんけど、アオサギが首をすくめて佇んでいるのを見ると、私は何か堪え忍んでいるように思えてなりません。とくに、その肩や背にしんしんと雪が降り積もるときなどですね。西欧では、もともとケルトの人たちがそういった見方をしていたようですが、その後、中世に人気のあった『動物寓意譚(Bestiary)』でさらに広く広まったのかなと思います。まあ後者のほうはキリスト教的な説教色の強い読み物なのでかなりのこじつけもあり、実際にアオサギのどのような点を忍耐強いと見ていたのかはよく分かりません。

アオサギが卵をどのような色として見ているのかは、3種類の色の組み合わせでしか世界を認識できない私には残念ながらさっぱり分かりません。薄い水色にしても水色にしても人間の視覚の範囲内での色表現なので、アオサギが見ている色とはまったく別ものだと思いますし、こればかりはいくらアオサギと会話できたところで話が通じないのではないかなと。