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アオサギ掲示板
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湖東のちゃっかりアオサギさん   投稿者:都の鳥学徒  投稿日:2023/12/01(Fri) 13:05   No.3218   
北海道の忍耐強い、播磨地方の大物を狩る、南紀のちゃんと魚を食べるアオサギさまに比べ京都市や滋賀の神社は、何か楽してヒトをからかったり、他の鳥と連携して私や他人の監視を頼んだりして、遊び(地球上の動物としてふさわしい生き方)をしているようです。ヒトに滅ぼされる悲劇のヒロインでなく逆に哲学におかしみを感じさせてくれ、会うたび敬意と愉快さを戴きます。荒々しいかつおもしろいヒトとの共存点を見出されるアオサギさまの能力、地球動物としてふさわしい進化に褒め称えずにはおれません。以下湖東の事例は、今も実際にある話です。

湖東のあるアオサギさまは、ある神社の池をいつのまにか休息地とし、錦鯉を餌にしております。神主さまや氏子総代さんも、アオサギをけしからん防除!する気持ちは全くありません。鯉を食べるのはアオサギの生きていく当然の行為で、それは自然の摂理と知っています。

また、神社側がそのアオサギをけしからんから殺すと考えるのは浅はかな人間や神社都合で、伝統的思想・殺生禁止(今どきの表現では生物多様性)それに西洋では聖鳥であること、そこの神主はわかっているため、やはりアオサギを殺すことはダメとおっしゃいました。ただ、氏子総代としては減った分の補充が必要な為、やはり当該アオサギさんにも学習していただき、他の場所で生活してもらおうと、背後からアオサギさんにも悟られないように(甲賀の忍びのご子孫でしょうか。)捕まえては首をおさえて錦鯉を吐き出させていました。出てきた錦鯉はお亡くなりになっていることが多く、鯉の神社に氏子総代は埋葬に都度出かけるしだいで、鯉の神社はうめられた錦鯉だらけになっているのだそうです。おかしいのは埋葬して帰ってくると、当該アオサギさまは、埋葬に行った氏子総代さんより早く戻り、ギリシア貴族のようにけろりとして池にいて、また誰もいないときにそっと錦鯉を食べているそうです。皆さんあっけにとられましたが、氏子総代さんもアオサギさんが錦鯉を食べる食べないにかかわらず、寸志を納めているから錦鯉を都度買いに行って補充しつづけているそうです。まちのニューファミリーとちがう寛容性が残っているように思います。

大阪の天神祭や京都の祇園祭に選ばれるお稚児さんは祭礼中、お坊様のように蚊すら殺生が禁じられ我慢が求められていることからも当該地域のわたしたちは殺生を極力抑えたヒトに一目おいていますし、世界に誇る滋賀の古代湖・琵琶湖では、日本人や都の歴史よりアオサギさまの飛来も古く、まっとうな生物多様性思想が残っているようですね。何よりアオサギさんを背後から首をつかんで驚かせ錦鯉をださせる滋賀県人の技術はスゴいと感じます。このエピソードは、地元で頑張る中小企業の代表さんから聴きました。


Re: 湖東のちゃっかりアオサギさ...  まつ@管理人   2023/12/01(Fri) 21:47   No.3219

いつも興味深いお話をありがとうございます。なんというかちょっと現実離れしていて、昔話か寓話のようですね。でも、話の顛末に変に説教じみたところが感じられないのが良いです。神主さんもアオサギも自分のなすべきことを淡々とやって生きていらっしゃるのでしょう。うまく言い表せないのですが、この話にほのぼのした安堵を感じるのは、神主さんにアオサギに対する人間側の圧倒的優位性みたいなのが感じられないからでしょうね、たぶん。その辺に、人と野生動物の共生を考える上での重要なヒントがあるような気がします。

それにしても、背後からアオサギを捕まえるというのは、空想の世界でしかあり得ない気がするのですが…、本当に忍術でも使っているのかもしれませんね。



Re: 湖東のちゃっかりアオサギさ...  都の鳥学徒   2023/12/02(Sat) 04:56   No.3220

管理者さま ユーモア添えた丁重なご返信有難うございます。それもそうそうに。。恐れいります。
私も、京都市内の人馴れした方より明らかに臆病かつ慎重な近江のアオサギさまのほっそりしたお首を、神主さまの言いつけを守ってやってのけるその滋賀県人は、忍者技のようです。忍びには、相手の盲点に隠れる(観音隠れ)、ウズラがくれ、木の葉隠れ、狐隠れの術など動植物になりきる訓練をしていたとつたわります。日頃より動植物に悟られないレベルまで人間臭を消す自己訓練並大抵のことではありません。推測するに、互いにケガもしてないようです。確かに錦鯉の方が他のエサよりわかりやすいので、アオサギさんも子育て終えたらあのまなこで(話しはBさまの掲示に飛びますが、宴会中のお公家さんアオサギの目は満月を眺めやりながらしばしとじたりまた開いたりしているのではないでしょうか)大きく育ちしっかり見渡して厳しい自然の中をそれでもたのしく楽な餌場見つけられたのですね。神社も網くらい張ってもよさそうですが、徒然草11段の主の屋敷みたいな神社を望まれず自然に近い状態をよしとされたのでしょうね。 


アオサギグッズのご紹介   投稿者:よしこ  投稿日:2023/11/24(Fri) 23:44   No.3197   
こんばんは。
brotherさんから出ているシャチハタみたいなネーム印ご存知ですか?
職場の真剣な回覧文書には押しませんが、そうでないときはこれを押してニンマリしています。これは京都のアオサギ大好きなお友だちからのプレゼントです。



Re: アオサギグッズのご紹介  まつ@管理人   2023/11/25(Sat) 00:36   No.3198

よしこさん、こんばんは。
これは欲しくなりますね。構図もおしゃれですし、たしかにこれは用もないのにぺたぺた押して遊んでしまいそうです。

アオサギグッズと言えば、気にしてみると意外にあるものですが、イギリスなどは日本の比ではないそうで、アオサギグッズだらけなのだとか。一度訪ねてみたいものです。



Re: アオサギグッズのご紹介  まつ@管理人   2023/11/25(Sat) 08:11   No.3199

ちなみに、上のイギリスの話を聞かせてくれたのは、「幻想のアオサギが飛ぶよ」(https://www.kadensha.net/book/b10033064.html)を書かれた佐原さんです。イギリスの話を思い出して、当掲示板のアーカイブを見返していたら、20年以上前の佐原さんのご投稿が見つかりました。以下はそこに書かれていた一文です。

「正面切って論じるばかりが保護ではありません。その動物のポピュラリティを高くすることは、結局のところ搦め手からの保護につながる、というのが私の考えです。」

ほんとにそうなんですね。これは当掲示板の存在理由のひとつでもありますし、いつになってもこのアプローチの重要性が失われることはないだろうと感じています。



Re: アオサギグッズのご紹介  都の鳥学徒   2023/11/25(Sat) 12:13   No.3200

管理者さま、よしこさま こんにちは。
イベントお疲れ様でございました。いい汗かかれた1日だったようで画像とともに今も管理者さまの先の掲示板と併せじっくり見入っています。
また、こんなかわいいハンコがあるのだと驚くとともに心なごみました。
有難うございます。
アオサギさんだけでなく鳥好き、日本好きな方には欲しくなるものですね。京都もサギ様方のたたずむ(餌を探す?世界中の情報収集中?)風景がまことに美しい季節になりました。地道に面白く、ときに鋭く科学的手法で生態系保全活動されている全ての皆さまのことをアオサギさんは既に何らかの方法で把握され、皆さまをいい方向に導いているように感じますね。



Re: アオサギグッズのご紹介  よしこ   2023/11/26(Sun) 22:10   No.3205

まつさん、都の鳥学徒さん、こんばんは。
ハンコは楽天市場にも売っているようですw
幻想のアオサギが飛ぶよ、という本、買ってあるのですがすぐ眠くなってしまって完読できていません。なんとか読みたいと思います…
また京都へ行きたいです。前回会えなかった場所、鴨川上流とか、平等院とか、
紅葉の時期もいいんですけどね、なんせ観光客が多すぎますね。



Re: アオサギグッズのご紹介  よしこ   2023/11/26(Sun) 22:13   No.3206

イギリスはゴハンがあまりおいしくなさそうだし…
旅行は考えたことなかったです。
でもアオサギ様グッズが豊富にあるなら行ってみたいですね!



Re: アオサギグッズのご紹介  まつ@管理人   2023/11/27(Mon) 00:10   No.3207

「幻想のアオサギが飛ぶよ」を持っておられるとは流石です。
イギリスは小説や詩といった著作物に頻繁にアオサギが現れるので、それだけでもあちらの人たちのただならぬアオサギ愛を感じます。現地に行ったらもっとすごいんでしょうね。



Re: アオサギグッズのご紹介  よしこ   2023/11/27(Mon) 16:56   No.3209

イギリスにも行かねばなりませんね。
広いけどどこを目指しましょう…
とりあえず本読んで、パスポート作ります笑



Re: アオサギグッズのご紹介  都の鳥学徒   2023/12/01(Fri) 12:42   No.3217

よしこさま
管理者さまいつも貴重な掲示有難うございます。おかげさまをもちまして
ハンコお土産用に探せています。お公家さんアオサギがいなくなったコロニー近くから感謝申しあげつつ


この群れはアオサギでしょうか   投稿者:B  投稿日:2023/11/26(Sun) 09:45   No.3201   
はじめまして。いつも楽しくアオサギについて学ばせていただいています。

突然で申し訳ないのですが質問がありまして、この画像の群れはアオサギなのでしょうか?
今日の朝6時頃に、川へアオサギをさがしに行ったのですが、そのときに撮れました。場所は四国です。
この画像でも少なく切り取っていて、実際はもっとたくさんいます。

明るさや彩度を変えたり、検索したりで、正体を掴もうとしたのですが、真っ黒すぎてわからず・・
まつさんがおっしゃっていたアオサギの群れの特徴にしては多すぎる気がしますし、V字でもありません。
近くにはコロニーがあるそうなのですが、コロニーとは微妙に違うほうへ向かったように見えました。

黒すぎる画像で申し訳ないのですが、もしアオサギ先輩なら嬉しいなと思い質問させていただきました。
後でもう一枚、もう少しわかりやすく色が出ている画像をアップさせていただきますね。



Re: この群れはアオサギでしょう...  B   2023/11/26(Sun) 09:48   No.3202

もう一枚の画像です。
拡大してもこれが限界でした。
読んでいただきありがとうございました。よろしければお時間のあるときなどでかまいませんので、教えていただけると嬉しいです。




Re: この群れはアオサギでしょう...  まつ@管理人   2023/11/26(Sun) 17:02   No.3203

Bさん、はじめまして。
これは圧巻の群れですね。お写真の範囲内だけで2000羽近くになるのではないでしょうか。ですが、残念ながらこの鳥はアオサギではありません。Bさんのおっしゃるとおりアオサギはこれほどの群れをつくることはありませんし、もしこんな巨大な群れのアオサギがいたら一大ニュースになります。私もすぐ駆けつけます。ということで、これはマガンではないかと思います。シルエットがどうもガン類っぽいですし、なによりこのサイズの鳥でこんな大きな群れになるのは国内ではマガンくらいしか考えられません。私のいる北海道では宮島沼というところがマガンの渡りの中継地になっていて、時期になると毎朝明け方にこのような光景が見られます。ただ、私は四国のガン類の生息状況についてはよく知らないので、そちらにこれほどのマガンがいるのが正常なことなのか異常なことなのかは分かりません(なんだか異常な気がしますが...)。いずれにしても、このばらばらになって密集している状況を見ると、近くのねぐらを飛び立ったばかりのように思われます。すぐ近くに安心して休めるある程度の大きさの水辺があるのではないでしょうか? この群れも飛び立ったときはばらばらですが、やがて個々の数十羽とか百羽とかの群れに分かれてV字編隊で飛んでいくはずですよ。中継地なのか越冬地なのか分かりませんが、今日だけということはまずないと思うので、また是非確認してみてください。甲高い声でキャラキャラ鳴いていたら間違いなくマガンです。



Re: この群れはアオサギでしょう...  B   2023/11/26(Sun) 19:39   No.3204

ありがとうございます!
そうなのです、凄まじい数の群れでした。飛んでも飛んでもまだ群れが来るという感じで・・・
マガンさんだったのですね。わかりにくい画像にも関わらず素早いご回答ありがとうございました。気になって仕方がなかったのですっきりしました。
またそこに行ったら空を見てみます。

申し訳ないのですが、今度こそは確実にアオサギの質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。
家の近くの川に、秋冬になるといつもアオサギが現れます。それも朝昼よりは夜がずっと多い気がします。
(ただ私の運動のタイミングが夜で、そのときに見かけるから夜だけの印象になるのかもしれません)

なぜ春夏や昼にはおらず、この時期の夜だけなのでしょうか?
私がアオサギの存在を知るきっかけだったのが、この時期の夜によく見かけるからだったので、とても気になっていました。
写真はそこで見かけた大きな先輩です。

重ねて質問となりましたが、これもお時間のあるときで構いませんので、教えていただけると嬉しいです。




Re: この群れはアオサギでしょう...  まつ@管理人   2023/11/27(Mon) 00:11   No.3208

すっきりしていただけて良かったです。それにしても、マガンが四国にあんなにたくさんいるというのは私の知る限りあり得ないことのように思います。そう思ってネット上をリサーチしてみたのですが、これといって話題になってなさそうですね。ガンに間違いはないと思うのですが…。何だかキツネにつままれたような気分です。

さて、気を取り直してアオサギについてですが、春と夏にいなくて冬になると見かけるのは、一言で言えば、季節によって餌場が違うということだと思います。四国であればアオサギは留鳥でしょうから年中どこかにはいるのだと思います。ただ、子育てしている春夏とそれ以外の季節はいる場所が異なるのが普通です。子育てはコロニーで行うので、餌場として利用できる範囲はどうしても限られてしまいます。一方、子育てを終えてコロニーに戻る必要がなくなれば、たくさん餌の獲れる餌場の近くにねぐらをとるのが合理的です。それに、餌場のほうも季節によって獲れる餌の量が変わってきます。田んぼなどは水が張ってあるときしか餌場になりませんし。その餌場の変化に合わせてアオサギも動いていくわけです。ということで、Bさんのところの川は、コロニーから離れすぎているために春夏は来ないのかもしれませんし、秋冬になると他より相対的に良い餌場になるためやって来るのかもしれません。たぶんそのいずれか、または両方が理由なのでしょう。

つづいて時間帯の件ですが、基本的にアオサギは昼夜兼行で動ける鳥なので、必要があれば夜でも飛んで移動しますし餌も獲ります。なので、夜間、彼らが何かしているのを見かけるのは別に不思議ではありません。ただ、夜だけ見かけるとなると説明が要りますね。もし彼らが夜間、川岸や木の上に佇んで休んでいるのなら、そこがねぐらになっているのだと思います。昼間は他の場所に餌を探しに行くためにいないだけかもしれません。あるいは、夜だけそこで餌を獲っているのなら、夜になると昼よりも魚が獲りやすいなどの何か特殊な事情があるのかもしれません。ともかく、これはアオサギのいる土地のローカル環境に左右されるものなので、アオサギの一般的な生態から判断するのはちょっと難しいです。とくにアオサギの場合は他の鳥にもまして異なる環境にフレキシブルに対応できるというか環境適応能力が優れているので、ある意味、どんなことでもやりかねないというところがあります。その予測不可能なところがアオサギの魅力だったりするのですが…。そんなことで、ご質問のお答えにはまったくなっていませんが、その土地の事情から理由を推測するのが一番まっとうなやり方かなと思います。

お写真のアオサギ、非常に微妙ですが、幼鳥のようにも見えますね。



Re: この群れはアオサギでしょう...  B   2023/11/27(Mon) 21:34   No.3210

ご返信いただきありがとうございます!
そうなのですね、では私が見かけたあの群れはかなりのレアだったのかもしれません(^-^)
最近運動はしていなかったのですが、外に出たことで案外珍しいことに会えるのならまた出てみようと思えます。
先輩目当てでしたが他の野鳥観察もしてみますね。

二つ目の質問にもお答えいただきありがとうございます。何年も気になっていたので大変助かります。

年中コロニーにいるわけではないのですね。知らなかったことや誤解していたことばかりで、読んでいるとずっと「へえ〜っ!」と思ってしまいました。
アオサギさんは夜にも動けるとのこと、鳥を全然知らなかった頃の自分は、大体みんな夜には動けないのだと思っていました。
夜に恐竜のような鳴き声が聞こえ、グーグル検索の一番上に出るアオサギの声にそっくり!と思ってとても嬉しかったことがあります。夜に行動していたアオサギさんだったのでしょうかね?

家の近くの川は、深夜になるまで人通りも車通りも多く、ゆっくり休める場所かはわからないのですが、だとしたら餌でしょうか。
特に車はすごい至近距離を通ります。おかげで川を覗き込む先輩を間近で見られたこともあったのですが・・
首は真っ直ぐ伸ばしていたり、縮めていたりと様々で、警戒しているのか落ち着いているのか気持ちがよく読み取れません。素人なので当然ではありますが;

いるのは大体写真のアオサギと同じ位置で、でも私が見ていないだけで木にもいるのかもしれないです。ただ下の川にアオサギがとまれるような場所はなく、なんと説明すればいいのか、写真のようなとまれる場所か川かしかない、極端な感じです。
降りてとまれる場所もないところでアオサギは餌をさがせるのでしょうか。ということは休んでいるのでしょうか・・・
実は徳島なのです。それを踏まえて理由をいろいろ考えてみますね。

そうなのです、そんなアオサギさんの魅力にただいまとりつかれたようになっております。
写真のアオサギさんは幼鳥のようですか!遠目でもわかるかなりの大きさなのでびっくりです。

とても長くなってしまい申し訳ありません、アオサギを語れる場所があると思うと嬉しくてつい口(手?)が動いてしまいます。
二度目になりますがご返信いただきありがとうございました。本当に助かりました。



Re: この群れはアオサギでしょう...  まつ@管理人   2023/11/28(Tue) 19:30   No.3212

お役に立てて何よりです。徳島だったのですね。あれほどの群れがいるのなら高知か徳島のどちらかだろうとは思っていました。

アオサギがコロニーにいるのは、ここ北海道を例にとれば、大雑把に言って3月下旬から7月上旬までの100日ほどです。もちろん、個々のアオサギによって巣作りをスタートする時期にずれがありますし、途中で失敗しやり直す場合も多いので、全体としてはもう少し長くコロニーに留まることになります。それでも、お盆を超えてまだいるということは滅多にありません。もっとも、これは営巣に適した時期が短い北海道の場合ですので、徳島など餌の獲れる期間が長い暖かな地方では子育て可能な期間も長く、結果的にコロニーにいる期間も長くなっているはずです。条件さえ良ければ、1月(時には年内に)にはすでに巣作りを始め、最後のヒナが巣立つのは9月(10月?)に入ってからというような地方もあるくらいですから。いずれにしても、今の時期は国内のどのコロニーも使われてないはずです。子育てが終わったら、彼らは思い思いに周辺の餌場に分散していきます。

それから、お写真のアオサギの件ですが、深夜まで交通の多い場所ということであれば、もしかしたら人工的な明るさが彼らが餌を獲るのに好都合なのかもしれませんね。アオサギは月もないほぼ真っ暗な水辺でも漁をしていたりするので、明るさがどの程度影響するのかは分かりません。ただ、常識的に考えて、真っ暗なよりは少しでも明るいほうが魚を見つけやすいだろうなと。月夜のアオサギは太っている、という言い伝えもあるくらいですから。

お写真のアオサギのいる場所は、水面まで直壁になっている、いわゆるコンクリートの3面護岸の縁ではないかと想像しました。立っているところから水面までの高さは分かりませんが、川に降りて餌を探せる場所がないということであれば、餌場にしているわけではないのかもしれませんね。ただ、30センチくらいの水深であれば立って餌を探すことは可能です。あと、これは滅多にないことですが、まさにそのような場所から水面にダイブして魚を獲ることもあります。夜ですし、その可能性はほとんどないと思いますが...。ということで、私はこのアオサギは単にこの場所が気に入っていて休んでいるだけなのではと思います。ただ、首を伸ばしているところを見ると水面に何か気になるものがあるのかもしれませんね。

夜に恐竜のような鳴き声、よく分かります。でも私はアオサギが恐竜のような声で鳴いているのではなく、恐竜がアオサギのような声で鳴いているのだと思っています。そもそも恐竜の声など誰も聞いたことがないはずですから。プテラノドンなどの翼竜の声を考えるときに、姿形がアオサギみたいだから声も同じなのでは、となったのではないでしょうか。分かりませんけど。そういえば、私のアオサギとの最初の出会いは、森の縁で、突然、頭上低く掠め飛んでいった一羽のアオサギでした。その時、ひと声、例の恐竜の声で鳴いたのです。プテラノドンかと思いました。

下記ページにアオサギのいろいろな声を集めています。よろしければ聴いてみてください。
アオサギの声 ⇒ https://www.grey-heron.net/voice/

アオサギのことならどんなお話でも大歓迎です。いつでもお気軽に書き込んでください。



Re: この群れはアオサギでしょう...  都の鳥学徒   2023/11/29(Wed) 04:47   No.3213

琵琶湖疎水近くからおじゃま致します。そうなんですね。管理者さま、Bさまのおかげさまで私もいくつかの疑問が解決しました。有難うございます。帰りが遅くなり某神社参道脇の松林や、琵琶湖疎水土手で(あ、まだいたはるわ)とゾクッとすら感じたこともあったにもかかわらず、私なぞは、勝手に、
"観月の宴に参じたアオサギに代わりて詠める歌"と題して
万木の杜はまたいずれ 今宵コロニに戻るは 千鳥足なる ぞかし
など、暮には宮廷へ宴会に行っているものだと決めつけていたほどですw(お公家さんアオサギ様方から嗤われ、ロメオさまからは座布団投げつけられるかもしれません)。
貴ページで私もBさんと同じく楽しく誤解をあらため、学びを深めさせていただいております。有難うございます。おじゃま致しました!



Re: この群れはアオサギでしょう...  B   2023/11/29(Wed) 08:07   No.3214

ご返信いただきありがとうございます!
わずかな情報から大体の県がわかってしまうことに驚きと感動です。

県によって子育ての時期も変わってくるのですね。
以前冬に徳島中央公園のコロニーを見に行ったのですが、いなかった理由がわかりました。
ふん害などがあるほどたくさんいると聞いたのに一羽もいないとは運が悪かったな、と思ったのですが、それぞれの場所にいたのですね。
今度は子育ての時期に見に行ってみます。

徳島中央公園のコロニーの問題といえばまつさんのサイトにもあったと思うのですが、地域の方とアオサギの、お互いが不幸にならない共存方法があればなあと思っております。
野生動物相手ですから、どうしても人側の妥協が必要だとは思いますが、このまま厄介者扱いはアオサギ好きとして悲しいので・・・

真っ暗な水面でも餌をさがせるとは驚きです!
私がその川を覗いても、水質が良くないのもあり、夜はおろか朝でも何があるのかまったくわからないのです。
(今調べましたが水深もわからず・・ぱっと見ですが深そうではあります)
そこでアオサギが餌を食べて体調を悪くしないといいのですが。

この場所を気に入っているアオサギさんがいるのはとても嬉しいです!
三羽が綺麗に間を空けて並んでいたり、灰色っぽい子や成鳥らしいアオサギもいるので、もしかしたらかなりの数が休みに来ているのかもしれません。
脅かされずにゆっくりできる場所があってよかったです。

鳴き声のページのリンクありがとうございます、さっそくアクセスさせていただきました!
実は以前も聞いたことがあったのですが、改めてじっくり聞くと本当に面白い声をしていますね。
特にFrarnk!と、ただいまの声と、弱々しい雛の声と、つがいの声が好きです。でも全部好きです!
はじめて聞いたとき、鳥類でも帰りを知らせるんだなあと驚きました。人間だけが特別だと思ってはいけませんね。

恐竜はアオサギのような声、と人が考えただけだと思うと、もしかすると恐竜はかわいい声だったり、と想像するとそれもまた面白いです。
まつさんのアオサギとの運命的な出会いから今に至るまで、実はTwitterやサイトである程度は把握しているのですが、詳しい経緯もとても興味があります。まさしく人生を変えた一瞬のようで想像したらワクワクします。

できるだけ短くを心がけているのですが、相変わらず長くなってしまいました・・・。
はじめましてで質問ばかりで申し訳ないとともに、そう言っていただけると気持ちが軽くなります。
掲示板を埋めてしまいそうなのでここで私からの話はいったん終わりとさせていただきますね。
本当にありがとうございました!また何かありましたら気軽に書き込みさせていただきます(^-^)



Re: この群れはアオサギでしょう...  B   2023/11/29(Wed) 08:08   No.3215

都の鳥学徒様、はじめまして!
そちらでもアオサギさんは夜に水のあるところにいらっしゃるのですね、いろんな県で変わらないアオサギらしさを見せていると思うと微笑ましいです。

そうなんです、夜に微動だにせず立っている大きな鳥の姿は、存在感が抜群で、ゾクっとします。
最初は実はアオサギが怖かったんです。でもあの鳥はなんて名前?と調べていく内にすっかりファンに・・・
宴会でもアオサギはあの無表情なのでしょうかね?(笑)
私も本当に勉強になりました。ありがとうございました!



Re: この群れはアオサギでしょう...  まつ@管理人   2023/11/30(Thu) 10:48   No.3216

いつも丁寧なご返信、ありがとうございます。この掲示板は文字数に制限があるわけでもないので、たとえ1万字になったとしても一向に構いません。読むの楽しいですし。思う存分に書いてください。そういえば、当掲示板でも見かけたことがありますが、3行ほどしか書いてないのに、最後に、長文失礼しました、と書かれている方がいて失笑したことがあります。スマートフォンで見ると長い文章に見えるんでしょうかね。ちょっと文化的な危機を感じます。

徳島中央公園のコロニーのことに触れられていたので、当時の新聞記事をリンクしておきますね。
徳島市の城山、アオサギふん害 巣周辺の樹木枯れる(徳島新聞 2007年2月13日)
https://www.grey-heron.net/articles/070213-1/
アオサギのふん害深刻 徳島市の城山、原生林の一部枯死(徳島新聞 2008年5月18日)
https://www.grey-heron.net/articles/080518-2/
アオサギふん害で原生林枯死 徳島市の城山(徳島新聞 2017年4月24日)
https://www.grey-heron.net/articles/170424-1/

10年経ってもまったく同じような記事で、その後どうなったのかなと時々思い出しています。人とうまく共存できていれば良いのですが。

徳島といえば、痛々しい記事もありました。
“棒”に貫かれたアオサギ...徳島で救出作戦(徳島新聞 2007年12月27日)
https://www.grey-heron.net/articles/071227-1/
羽ばたき、今も力強く 阿南・桑野川、棒が刺さったアオサギ(徳島新聞 2008年1月19日)
https://www.grey-heron.net/articles/080119-1/
阿南のアオサギ、刺さった棒抜けかかる 発見から2カ月(徳島新聞 2008年2月22日)
https://www.grey-heron.net/articles/080222-1/

徳島はなんだかんだでアオサギ関連の記事は多いです。
アオサギ、毎日“出勤” 小松島漁協の魚介目当て(徳島新聞 2010年5月25日)
https://www.grey-heron.net/articles/100525-1/

URLがクリックでリンクできず、申し訳けありません。ひとつひとつの記事にいろいろ意見したいところですが、それはまたいずれ、ということで。


平岡イオンのイベント   投稿者:よしこ  投稿日:2023/11/16(Thu) 12:33   No.3191   
まつさん、お久しぶりです!
11/19 平岡イオンのイベントに出られるのはまつさんですか?
お絵描きしに行きます!


Re: 平岡イオンのイベント  まつ@管理人   2023/11/16(Thu) 19:43   No.3192

どうもお久しぶりです。
よく見つけられましたね。はい、私です。ただ、あのイベントはイオンの方たちが企画、準備してやっていることでして、私がとくに何かするわけではありません。アオサギのことを何か聞かれたら答えてほしいということで呼ばれたような格好です。お絵かきは本当に小さな子供向けですが、イオンの森で子育てしているアオサギの映像(10分くらい)が流されるはずなので、そちらは楽しんでもらえるかなと思います。

アオサギのコロニーが街中にあると何かとトラブルの原因になりがちですが、イオン平岡店は店の人たちがすごく好意的に見守ってくれていて、今回のイベントも地域の方たちにアオサギのことをもっと知ってほしいという趣旨で開かれるものです。平岡ではアオサギに対する苦情もほぼ聞いたことがありませんし、地域ぐるみで受け入れられているという感じで、アオサギにとってもかなり住み心地が良いのではと思っています。

そんなわけで、もし来られるようでしたら、お絵かきは別として、お話できるのを楽しみにしています。



Re: 平岡イオンのイベント  よしこ   2023/11/16(Thu) 20:11   No.3193

イオンのみなさま、素晴らしいです。
近隣の住民の方たちにもほんと、ありがとうと言いたいです。
まだ平岡のコロニーを見たことないので映像見るのもたのしみです。
まつさんとお会いできるのを楽しみにしております。



Re: 平岡イオンのイベント  都の鳥学徒   2023/11/19(Sun) 06:27   No.3194

管理者さま、よしこさま
初夏には生物多様性が認知できていないヒトが京都に出入りして都のアオサギさんにも罵声していたヒトが確認されたため詳細控え失礼いたしました。ごめんなさい。もう見かけませんのでお公家さんアオサギにも会いにまたいらしてくださいませ。
さて、このたびおかげさまで平岡イオンの素晴らしいイベントを知ることができました。有難うございます。私も遠くからではありますが店のご近所皆様含めて自然秩序に僭越ながら心のなかで有難う!アオサギの美しさに面白さ知ったらワクワクしてくるよ!と叫び続けております。イベントの盛会を京都から祈りつつ



Re: 平岡イオンのイベント  まつ@管理人   2023/11/20(Mon) 22:46   No.3195

みなさん、 こんばんは。
イオンでのアオサギぬり絵イベント、思いのほか大勢の子どもたちに興味を持ってもらえて大盛況のうちに終わりました。今回はアオサギのことなのに本当に私は何も手伝ってなくて、このような形でアオサギへの関心を高めていただいたイオンさんにはただただ感謝するばかりです。私はというと、よしこさんとアオサギ談義に花を咲かせていました。よしこさん、わざわざ遠いところをありがとうございました。

このイベントではイラストレーターの方たちもアオサギの絵を持参されていました。左上はRさん、右上はかわいえみさんの作品です。そして、下の2枚が子どもたち(大人の方も)の描いた個性溢れるアオサギたち。イベントの終わる頃には背景の木が隠れてしまうほどアオサギだらけに。アオサギの認知度がどんどん高まっていくのを感じます。




Re: 平岡イオンのイベント  よしこ   2023/11/24(Fri) 23:39   No.3196

まつさん、都の鳥学徒さん、こんばんは。
都の鳥学徒さん、京都の地からイベントのことを思っていただきありがとうございます(私は主催者ではなく参加者なんですが笑)
お子様たちがカラフルなアオサギさまの塗り絵をされていましたよ。
子供の自由な発想が少し欲しくなりました。
そして巣の様子をすぐそこから撮影した動画は圧巻でした!
イオンの皆様にもコロニーのそばの住民の皆様にも感謝を感じた一日でした。


冬の衣替え   投稿者:都の鳥学徒  投稿日:2023/11/01(Wed) 20:48   No.3188   
管理者さま こんばんは。
また10月末から、神(鳥)だのみにお公家さんアオサギ詣でをしていますと、気がつきました。頭から羽毛がふわふわです。
8月は川風になびくサラサラの羽毛でした。いっちょうらを調整しておられるのですね。
どうしたらこんな調整ができるのでしょうか。
琵琶湖疎水は季節がよくなり、以前とかわり、また鳥の皆様も安心してカメラにおさまっています。京都にお越しの際には凛とした、それでいて元気いっぱいのアオサギさんにも会いにお訪ねになってくださいませ。


Re: 冬の衣替え  まつ@管理人   2023/11/01(Wed) 23:19   No.3189

都の鳥学徒さん、こんばんは。
そちらはちょうど良い季候なのでしょうね。ここ札幌は紅葉の盛りです。アオサギはというと、渡りのピークをもう過ぎたのか、最近ではあまり気配を感じなくなりました。

アオサギの頭の羽毛がふわふわして見えたのは、たぶん何かに興奮していたのでしょうね。たとえば、カラスを威嚇していたとか。アオサギは子育てを終える頃から徐々に換羽するのですが、身に着けているものは基本的に年中同じです。残念ながら、冬用の羽毛というのはとくにもってないのです。とはいえ、その同じ衣で40度近い夏からマイナス20度近い冬までやり過ごすのですから大したもだなとつくづく感心します。



Re: 冬の衣替え?  都の鳥学徒   2023/11/04(Sat) 16:20   No.3190

早々のご教示にもかかわらず返信が遅くなって申し訳ございません。
たしかに、カラスも数羽、点在するアオサギも集まり、他鳥にとられまじと緊張感ある状況でした。
北海道は、紅葉の季節なのですね。北海道のアオサギさまは渡りをされるのですね。都のアオサギさまは、他の鳥さんを仲介して、ご自身は都に留まっている気配です。そこもお公家さんぽいな、と思います。


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