保護したい 投稿者:よしこ 投稿日:2023/03/02(Thu) 18:06 No.3049
まつさん、こんばんは。 インスタでおけがをしてるさぎ様の投稿をたまに見ることがあります。 私はコメントで関係機関に保護をしていただくようお願いしています。 行政によっては「静かに見守ってください」で終わる場合もあるみたいです。 できることなら私が助けに行きたい。 ただ祈るしかなくはがゆい思いです。
Re: 保護したい まつ@管理人 2023/03/03(Fri) 12:12 No.3050
よしこさん、こんにちは。 野生鳥獣保護の問題は当サイトでもことあるごとに取り上げています。この問題は本当に難しいですね。これがたとえばタンチョウとかシマフクロウとか絶滅が心配されている野生鳥獣であればむしろ話は簡単です。それらの種は手厚く保護されるよう法的な措置が何重にも施されているので、何かあった場合にはあれこれ悩む必要なく対応できます。ところが、そうでないアオサギなどのいわゆる普通種は、保護、救護の問題が生じる度にいちいち個別の判断が求められるので厄介です。生きものの命にどう向き合うかというもっとも難しい部分が個人の判断に委ねられてしまうのです。もちろん、普通種の保護、救護については国や各自治体が一応指針のようなものはつくってはいます。けれども、些末な部分で方針や考え方がどれだけ示されていても、究極的には生きものの命の問題に行き着くわけで、結局、その部分になると個人の判断に任されることになります。
よしこさんが書かれていたように「静かに見守ってください」という行政の担当者は多いと思います。これは相手が人とは別の世界に生きる野生動物であることを考えれば一見妥当な対応のようにも見えます。けれども、実際は面倒なことに首を突っ込みたくないだけの都合の良いあしらい言葉であったりするのです。結局のところ、鳥獣行政の担当者にとって鳥や動物への対応は単に仕事上のタスクであって、動物倫理の問題をじっくり考えている余裕などないというのが本音でしょう。でもこれは逆にいえば、行政の対応にはそれだけ隙があるということでもあるんですね。実際、なぜ保護が必要なのかを理をもって説明すれば相手は認めざるを得なくなります(これ重要です)。そのためには行政が根拠にしている資料に当り、そこに書かれていることがすべて正当な言い分なのかを検証する必要があります。私は他の分野のことはよく知りませんが、こと鳥獣行政に関する限り、たいていの資料は突っ込みどころのオンパレードです。法律上の難しい解釈はさて置くとしても、自分の経験に照らして非常識と判断できるようなものがゴロゴロ出てきます。今の時代、ネットで資料を探すことは誰にでもできますから、あとはそれを見て考え自分の意見をつくるだけです。よほど目的意識がないとそこまでする人はなかなかいないと思いますが、 そのよう人たちが増え、行政の問題点を指摘していかないと、野生鳥獣、とりわけ普通種の保護に対する行政の意識は変わっていかないのかなと思います。
鳥獣行政の問題点については、以前、駆除の問題に焦点を当てて報告書をまとめたことがあります。保護、救護の話ではないのですが、行政の普通種に対する取り組みがいかにいい加減なものであるかは分かってもらえるのではないかなと。よろしければ参考にしてみてください。 「アオサギの有害駆除に係る問題点に関する報告」⇒ https://www.greyheron.org/report/management/
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