アオサギを議論するページ

漁業被害と駆除

漁業被害と駆除

2011/06/12(Sun) 21:46 まつ@管理人 池からサギを追い払う方法

先日、当サイトを御覧になった方から釣り池でのアオサギ防除についてメールでご質問をいただきました。じつは養魚場や釣り池でのアオサギの食害に困って当サイトを訪れる方はけっこういらっしゃいます。「アオサギ 被害」とか「アオサギ 防除」とかで検索すると当サイトが一番上に出てくるので、幸か不幸かここに辿り着いてしまうのですね。それだけアオサギの被害対策についてまともに書いているところが無いということなのでしょう。それを思うと、曲がりなりにも有用な情報をまとめなければと思うのですが、いつものことながら思うだけで一向に前に進みません。

そんなことで、今回はちょうど良い機会なので、お答えした内容の一部をここに書き留めておこうと思います。まとまったものでなく、とりあえず思いつくまま書きます。

釣り池での防除が難しいのはネットやテグスといった物理的な防除法が使えないからなのですね。より自然に近い状態のままアオサギを近づけさせないようにするわけですからこれは難題です。以前は、水深を50センチもとれば大丈夫と思っていたのですが、実際はどうやらこんなふうに飛び込むこともあるようで、浅瀬をなくしたからといって必ずしも安全ではありません。ではどうすればよいかということでいろいろ考えてみました。ひとつの案が右の絵で表したものです。やはりここでもアオサギが水に入れないように水際の水深は50センチ以上にします。ただ、それだけではアオサギが飛び込む可能性があるので、ここに魚がいてもアオサギが簡単に見つけられないように水草を茂らせます。この区間は水際から少なくとも2メートルはとったほうがほうが良いと思います。あまり短いと飛び越えて深いほうへダイブする恐れがありますから。ただ、これは相当な工事になりますし、池をつくる段階でやっておかないと、被害があってからつくり直すのは何かと大変そうです。

次は、アオサギを驚かして追い払う方法です。これはとにかくアオサギをびっくりさせれば良いのですからいろいろな方法が考えられます。単純に犬を放し飼いにして上手くいっているところもあります。音を出す装置とかでもいいわけです。そんな中で今回紹介するのはスプリンクラー。動物が一定範囲内に近づくと水が自動的にまき散らされる仕組みのもので、スケアクロウというでアメリカの製品です。パッケージにオオアオサギが描かれているところを見ると、あちらも日本と同じでサギ類の食害に手を焼いているということなのでしょうね。なお、実際にお求めになりたい方はAmazonで買えば半額くらいになるようです(追記:日本のAmazonでも最近入手可能になりました。ただ、輸入品になるため、値段は9,500円(2014年3月26日現在)と少々高めです)。こちらのビデオでは実際に動作している様子が見られます。猫も犬もアライグマもシカも、そしてもちろんオオアオサギも皆びっくりして逃げていきます。ただの水ですから動物や鳥を傷つけることもありません。こんなものでも使いようによってはけっこう効果があると思います。アオサギの食害に困っている方、一度ご検討されてはいかがでしょうか。

2009/09/11(Fri) 09:16 すずめ おしえてください

数日前より家の庭にサギらしき鳥が1羽で飛来してます。
ネットで調べたのですが、オアサギなのでしょうか?
虫を取って食べているようですが、池もあります。
飛来されるのは全く問題ないのですが
鯉等への被害は心配ないでしょうか?
対策等ありましたらおしえてください。


2009/09/11(Fri) 18:19 まつ@管理人 Re: おしえてください

これはアオサギですね。白黒のコントラストがはっきりしていないところを見ると、どうやら今年生まれの幼鳥のようです。それに、虫を獲っているというのがいかにも幼鳥っぽいですね。本来、アオサギは魚食性なのですが、巣立って間もないうちは漁が下手なため、昆虫のように簡単に獲れるもので食いつなぐことも多いのです。

ということで、このアオサギ、鯉を射止めるほどの能力があるのなら庭で虫をついばんでいたりはしないでしょうね。ただ、そうは言っても、ゆくゆくは名うての漁名人となるべく定められたアオサギのこと、幼鳥だからといって侮ることはできません。アオサギがその気になれば、たとえその胃袋に収まらなかったとしても、あの鋭いくちばしに狙われたら鯉も無傷ではいられないでしょうから。

もし池の鯉が狙われる可能性があるのでしたら、何はともあれその場からアオサギを追い払うことをお薦めします。万一、アオサギが池の魚に味をしめるようなことがあると、それから追い払っても効果は薄いでしょう。人の目を盗んでたびたびやって来るようになるはずです。アオサギを物理的に池に近づけないようにできるのでしたら問題ありませんが、そうでなければ被害のないうちに追い出すのが最善の策だと思います。

じつはこれに類似したご質問はこれまでも数多く寄せられていまして、その時のやり取りをこのページに残しています。多少の参考になるかもしれませんので、よろしければご覧になって下さい。


2009/09/11(Fri) 20:52 すずめ Re: おしえてください

早速ご回答いただきありがとうございました。

とても役に立つ情報をいただき感謝します。

駆除するようになるのは心が痛みます。
かわいそうですが、飛来のたびに追い払うようにします。


2009/09/11(Fri) 21:38 まつ@管理人 Re: おしえてください

駆除するというわけではないですよ。出て行ってもらうだけですから。
こういう場合、被害があるまで人間が無関心でいると後々面倒なことになります。逆に、トラブルの起こる前に予兆を掴めれば穏やかな対処で済ますことができます。こういうのが野生生物との共存のあり方かな、と。

ということで、そんなに思い悩むことではないですよ。池や魚に執着しない前なら、アオサギも「ああ、ここはダメなんだな」と、すんなり去ってくれることでしょう。

2008/03/10(Mon) 22:48 養魚場の蒼鷺 防除について

春はもうすぐそこですね。
以前、養魚場のアオサギ防除法に関し、たくさんのこと教えていただきありがとうございました。
教えていただいたことを参考に、失敗を何度か繰り返しながらも数年たちました。
私の働く養魚場では以前は最大20羽前後まできたことのあるアオサギですが、おかげさまで今ではもうほとんど被害と思えることがなくなりました。
本当にありがとうござました。
この数年間に感じたことを以下にまとめさせていただきます。
(少し長くなってしまいますが…)

********
養魚場でのアオサギは、「魚を食べているところを追い払ってもしつこくてなかなか逃げない」と憎まれますが、一番大事なことは「食べてしまってから追いはらう」のではなく、「先に食べれないようにしておく」ことだと強く実感しました。
ですから、その年の最初(春)に飛来した時が一番肝心です。
飛来するまでに防除体制を整えておかねばなりません。
(ですのでうちでは最初のアオサギが飛来する前にテグスを調整しておきます。1羽目の姿を見てあわてて…ということもあります)
最初の魚を簡単に食べることができたら全くあきらめが悪くなります。
最初の魚がどうしても食べられないと、2~3日近くの木の上や地面でがんばってそしてあきらめて帰ります。
その後また別のアオサギが入れ替わりで偵察にやってきます。でもまた同じこと…
そうやって別のアオサギたちが入れ替わりに「偵察には来ても魚をとれずに2~3日であきらめて帰っていく」ことの繰り返しになります。
(このサイクルが最低2~3年続くと、それまで養魚池の魚を食べて養魚場のそばで繁殖していたと思われる群れの数が減るのがわかります。うちの場合は、まず巣立ち直後の幼鳥がずらりと池のフチに並ぶ、、、ということがなくなりました)
それと、「防除」は「駆除」とは違い、「当初から目に見えて数が減る」わけではないため、確実に効果が上がったと実感できるまでには少しの辛抱がいると思います。
「飛来してきてはいても、池のフチに立ってさえいなければ、魚は食べていない」ということ、それさえ「漁業者が納得」していれば、精神的にかなり楽になり、少しは経過を長い目で見ることができると思います。
(アオサギの姿を見ただけで、「食べ続けているに違いない」「仲間をどんどん呼んでくるに違いない」という誤った思い込みが「最後の1羽まで駆除」という「存在の否定」につながるのだと思います)
このたった40~50年という短い間に日本の川では魚が生きにくくなり、その一方で養殖が盛んになり、そして「その魚を食べてしまった」アオサギがじょじょに増えてしまったのですよね…。
当面(どうしようもなくて)最悪の「駆除」に至ることになるとしても、大切なのはその経緯を忘れずに「ごめんね…」の気持ちを持ち、そしてあくまでも「防除に努め続けること」が最低の責任だと思うようになりました。
それから、あたりまえのことなのですが、もともと養魚場は自然環境に大変恵まれた場所で営まれているので、周囲の環境にも十分配慮せねばならないということがとても大切だと気づきました。
(特にテグスに関しては、使い方を誤らないように注意しなければならないと思います)

◎以下は、まつさんに教えていただいた中から実際に試してみて有効と思えたものです(何かの参考になれば…と一例として書かせていただきます)。

1、浅い池や小さな池には、池の上面に網をかぶせます。

2、どうしても網をかぶせられない大きな池などの場合は、池の周囲のコンクリートのフチの上にアオサギが立てないようにします。
そのためには、コンクリート上に何らかの障害物を置くとよいのですが、エサやり、選別、掃除、出荷等…日々の作業に支障をきたすため、うちでは簡単に取りはずしのできるテグスを利用しました。
*テグスは張り方が一番肝心です…
池を囲むコンクリートのフチの真上に、「高さ30~40センチになるように、縦1~3本」が最も有効と思います。
池全体を、猪よけ防除柵みたいに囲む…という感じでしょうか。
1本では簡単にテグスをよけてしまいます。また、たるんでいてはいけません。ピンと張ることが大事です。
(これは教えていただいた通り、「水面から40センチの高さがあると魚がとれない」ということからです)
*深い池の場合でも…
「アオサギは泳げないので水深50センチ以上の池ではとれない」・・・はずなのですが、しかし排水口付近の魚を狙ったり、魚の密度が濃いと、とれるのでは…と期待して、「とにかく池のフチに延々と立ち続け」ます。
私も経験済みですが、これが漁業者にとっては精神的に大変辛いことです。
ですから、フチをテグスで囲む場合は、少しがんばってとにかく「どの池のフチにも」立たせないようにしておいたほうがいいと思います。
一番最初は大変手間がかかりますが、一度張ってしまえば、あとは様子を見ながら時々調整すればよいので楽になっていきます。
冬の間にあれこれ張ってみておいて、春にやって来るアオサギを楽しみに待つ、、という感じで、、、。
***張り方の例です…
うちの場合は、池の四隅のコンクリートに鉄の細い棒か杭を打ち込み(またはブロックを置き、その穴に木棒を刺し)、それにテグスを縦に2段または3段に結び池の周りをとり囲みました。
これだと、出荷や選別作業の時にも(一辺ごとに)簡単に取り外すことができるので大変楽です。
また、棒の角度でもテグスの位置を簡単に調整できますので、張った直後は、やってくるアオサギの様子をよく見て、だめならフチの真上だけでなくほんの少し池の内側にも張り出して1本…と、状況に応じていろいろ工夫ができます。
とにかくしばらくは「高さと間隔と角度の調整」です。
(注意・池の上面にテグスを張りめぐらせても効果はありません。浅い池では幼鳥は無理してでも隙間に入り込んできてしまいます。また高い位置にテグスを張るのも効果はありません。アオサギは地面から歩いて池に近づきます)

3、そして最も狙われる重点池には、上の1と2に加えて「釣り人カカシ」に立ってもらいます。
(注・「釣り人カカシ」とは、カワウ防除に有効とされる方法で、「河川にすでに釣り人が立っているところには舞い降りてこない」ということから考えられたようですが、アオサギにも大変有効でした)
うちでは応急的に作った簡単なカカシに、腕のかわりに棒切れをつなぎあわせたものでしたが、カッパを着せて少しかがみ気味に設置すると「雨の日に池で魚を選別する姿」にとても似ていて私も見間違えたくらいでした。毎日その腕の角度を変えたりカッパの色を変えたり、時には竿を持たせたり、、と工夫するといいと思います(大きな養魚場では何体か準備しておくとよいと思います)。
「無料で見張りをしてくれる辛抱強い家族がふえた」とカカシに感謝して、決してほったらかしにせず毎日少し手をかけてやることです。

**********
以上です。
今後まだ改善の余地があると思いますが、とりあえず現在このようなことです。


2008/03/11(Tue) 01:58 まつ@管理人 Re: 防除について

養魚場の蒼鷺さん、ここの掲示板ではずいぶんお久しぶりです。前がいつだったかなと思って調べてみると2002年でした。もう6年も経ちますね。

今回は大変貴重な投稿をありがとうございます。このような知見を得られるまでには相当なご苦労があったこととお察しします。私もアオサギに関わっている以上、漁業被害の件は避けて通れない問題だと思ってはいるのですが、この掲示板でも真剣に取り上げないまま今日に至っています。ただ、私が机上で得た知識であれこれ書いても何の説得力もないわけで…。養魚場の蒼鷺さんのように当事者としての体験を書いていただけるのは本当に有り難いです。そして、同業のアオサギの食害に悩んでいる方には何より役に立つ情報なのではないかと思います。

駆除は簡単ですが、たいてい結果はついてきません。駆除に限らず、自然を相手にするときは短絡的な解決法はまず上手くいきません。試行錯誤しながら、少しずつパズルを解いていくように対処するのが結局は近道なのだと思います。
防除は大変ですが、本気でアオサギの食害を防除しようとすれば、それは可能なのだということを教えていただきました。そして、防除のためには技術面だけでなくアオサギに対する理解(生態的なことばかりでなく)が欠かせないのだということも。


2008/03/12(Wed) 12:05 養魚場の蒼鷺 Re: 防除について

6年…もうそんなに経ってしまっていたのでしょうか、、。
春が大切、と書きましたが、春は一年に一度しか来ないので、3回(3年)までは失敗して4回目くらいからなんとかかんとか…だったでしょうか、、。

防除をする上で、まず「幼鳥」の存在を知ることは大切だと思いました…
(これはアオサギだけに限らないのでしょうが)幼鳥は警戒心が薄いため、無防備に歩き回ったり、意味もなく悪さ(エサとりの練習と思われる)をしたりすることもあり、それが漁業者にとっては「さらにあつかましい態度」に見えて憎まれてしまうことに気づきました。
「全身ねずみ色のは大きくてもまだ子どもである」「やたらうろうろしていても漁がヘタなので重点池をしっかり防除していれば(養魚場においては)生き残ってはいけない」ということを、知っておくと最初の数年のサイクルをがまんできると思います。

それから、(上にも書きましたが)養魚場はもともとは自然環境に大変恵まれた場所にあることはありますが、ここ数十年の間にすでにその周囲の環境が人間の手によって変化してしまっていることから、アオサギだけでなく他の鳥類もまた本来の姿では生き残りが難しくなっていて、養魚場を頼って細々と生きながらえているものもいることに気づきました。そういう「生き物たちの最後の場所」のような自然環境の中で、「徹底的に鳥や獣を排除する」などということはできるわけはないと思いますし、してはならないと思うようになりました。地域の生き物たちが昔からその河川の水を頼って生き続けてきたのと同じように、私たちもその水に頼って生きている…ということを忘れてはいけないと思うようになりました。
たとえ当面は「駆除」に至ってしまったとしても、決してそれで問題解決ではないので「少しでも良い方向へ戻っていけるように」特に行政には環境の変化等を大きな目で見たうえで、改善できること(たとえば付近の河川で昔のように普通に多くの魚や鳥が生きていけるように失われた自然を再生する等など)助言や手助けをしてほしいと思います。

最初は私も「安易に」ただアオサギを防除しようとしただけでしたが、次第に養魚場をとりまく他の様々な問題が見えてくるようになり、途中から(まつさんのおっしゃるように)短絡的な方法ではかえって危険であると思うようになりました。
数十年かけて変化させてしまったものを、急激に(数だけあわせて)元に戻す…などということは自然界では簡単にできるわけもないですよね…きっと同じくらいかそれ以上に時間がかかることかもしれませんね…。

2008/02/05(Tue) 14:38 ダイナママ 出来事

先日、叔母の家にお邪魔したところ、池の金魚が(一番大きくて赤い)居なかったのであら?大きな金魚が居ないわとおばに喋ったら、叔母がアオサギが屋根から見つめてて食べにくると話されました。
びっくりしました。・・・屋根の場所まで教えてくれました。
(ちょっと、見てみたい)(°°)(。。)
私は会社に行くたびに綺麗なとりだなぁ~て眺めてるんですよ~

叔母家は、私の会社から直線で3.5キロってところでしょうか。

しかし、良く見える目ですね~一坪ほどの金魚の池です。
そして場所は名鉄電車沿線上です。電車の本数も結構あるし・・・
鳥の住める環境が無くなっきたって事でしょうね。


2008/02/06(Wed) 00:41 まつ@管理人 Re: 出来事

残念ながらよくある話なのです。さて、どうしたものでしょうね。アオサギが来ないようにする方法は、やる気さえあればいろいろあるのですが、食べられた後ではあれこれ言っても仕方がない気がしますし…。
叔母さんがアオサギを目の敵にされないことを祈るばかりです。

ところで、ひと坪もの池であれば彼らに発見されるのは時間の問題だったと思いますよ。アオサギの目は猛禽などに比べると全く大したこと無いのですが、視力の善し悪しというよりは、餌のある場所を嗅ぎつける能力が優れているということでしょう。なんといっても、彼らは餌が見つかる見つからないで生死が決まるわけですから。その辺の能力は我々の想像もできないほど研ぎ澄まされているのだと思いますよ。

2007/10/23(Tue) 12:00 てんちゃん アオサギひがい

住宅展示場の管理をやっているものですが、展示場内の池のコイを食べられて困っています。
いつも写真のように住宅の上から池を見下ろして、機会をうかがっています。
お客さん、物件お探しですか?
そう言いたくなります。
なにかよい対処方法はないものでしょうか?


2007/10/26(Fri) 21:56 まつ@管理人 Re: アオサギひがい

アオサギによる食害は、当事者となる人の絶対数は少なくても、当事者にとっては重大事なので、この掲示板でも話題にされることの多い問題です。

さて、その対策ですが、まずはアオサギを物理的に魚から遠ざけることです。たとえば、池の水深を深くしたりネットを張るなどの方法があります。ただ、てんさんの書かれた状況では池に手を加えるのは難しそうですね。であれば、アオサギが池に近づくのを嫌がるような方法を試してみるのはいかがでしょう? 池の周りにかかしや風車を置くとか、アオサギがびっくりするような音をたてるとかです。ただし、こうした方法を用いてもアオサギが慣れて再びやってくるのは時間の問題です。養魚場などでは犬を放し飼いにしてアオサギを追い払っているところもあるようですが、これもてんさんのところでは無理そうですね。

残念ながら、この問題に対してこれなら間違いないとお薦めできる対策はありません。アオサギとの知恵比べなのです。その辺のことについてはこのページにいろいろ書いていますので参考にしてみて下さい。


2007/11/11(Sun) 10:41 てんちゃん 何を食べているのやら

あれからも毎日のようにアオサギが飛んできて、池の中でじっとしています。
しかし、池の中にはアオサギの食べれるような魚もいず(でっかい鯉はいますが)いったい何を狙っているのかわかりませんし、魚も減ってはいません。
あめんぼうがいっぱいいるからそれを食べているのかなあなんて思ったりもするんですが、あめんぼうなんて食べるのでしょうか?
食べれば少しありがたいのですが・・・


2007/11/11(Sun) 14:20 まつ@管理人 Re: 何を食べているのやら

展示場の池、すっかりアオサギお気に入りの場所になったようですね。
アオサギは何でも食べるとはいえ、やはりあまりにサイズが大きいと食べれませんし、基本的にはそういう魚は狙わないと思います。ただ、30センチ程度の魚なら丸呑みしますので、もしその程度の大きさのコイがいるのであれば安心はできません。たとえアオサギに捕まらなかったとしても突っつかれると傷つきますし致命傷にもなりかねませんから。

アメンボウは食べると思いますよ。アオサギといえば水辺で魚ばかり食べているイメージがありますが、魚しか食べないかというとそうではありません。生きているものなら基本的に何でも食べます。カニやエビのような甲殻類からヘビやカエルなどの両生爬虫類、さらにネズミなどの小型哺乳類、果ては水鳥のヒナまで、何でもありなのです。もちろん昆虫も例外ではなく、バッタやトンボなどは目につけば普通に捕らえているようです。水辺でアメンボウがうろちょろしていれば、とりあえず捕ってしまうのではないでしょうか。

てんさんのところ、けっこう食べられているものと心配していたのですが、魚は減っていないということでとりあえず安心しました。


2007/11/18(Sun) 10:25 てんちゃん 知恵くらべ

コイが食べられないようにと、池の上にテグスを貼ってみました。
細かく貼るのが面倒だったし、彼は大きので羽を広げれば十分かかるだろうとおおざっぱに貼ってみたのですが・・・
敵のさるものです。池の周りにある柵に止まり、「あれ、いつもと様子が違うぞ。」といった感じで15分ほど池を見ているような感じでした。
そして、次の瞬間、翼をほとんど広げず、チョコンと池のなかに落ちるように降りたのです。
コイが食べられたかどうかはわかりませんが、まんまと入られてしました。
なかなか賢いですね。
しかたないので、また、テグスを買ってきました・・・完敗


2007/11/18(Sun) 12:33 まつ@管理人 Re: 知恵くらべ

何を食べているのか分かりませんけど、よほど魅力のある餌場なんですね。
左の写真は「Heron Conservation」という本に載っていたもので、フランスの養魚場の光景です。これだけがっちり張り巡らせばまず大丈夫ですが、普通はここまではできませんよね。それでもポイントさえ押さえておけば、たいていの場合は防除できると思います。たとえば、池の上部だけでなく水際のサイドにテグスを張ること。上部にいくら密にテグスを張っても、サイドを空けていればアオサギは自由に出入りします。逆に、サイドをしっかりガードしていれば、池の大きさにもよりますが上部はいい加減でも防除効果は高いと思います。
ともあれ、次の作戦が成功することを祈ってます。


2007/11/26(Mon) 16:15 てんちゃん 再度挑戦!

再びテグスを貼りたしました!
けっこう細かく貼ったと思うのだけれで、どうでしょう?
でも最近アオサギ来ません。
それはそれで少し寂しくなっている自分が不思議です。
アオサギは渡ってどこかにいくのでしょうか?


2007/11/26(Mon) 18:50 まつ@管理人 Re: 再度挑戦!

アオサギが来なくなったということで、まずはおめでとうございます。ただ、テグスが鬱陶しくて来なくなったのか、渡っていったのかは分からないのが残念ですね。テグスの効果であれば良いのですが。
てんさんが住んでおられるのが北日本、あるいは日本海側の雪の多い地域であれば、アオサギは渡りをしている可能性は高いです。渡りにしては時期がやや遅いような気もしますが、北海道でも12月になってから渡るようなのんびり屋のサギもいますので、今の時期でも十分可能性はあります。となれば、来春ひょっこり戻ってくることも十分あり得ますね。それが杞憂であってほしいものです。


2007/11/28(Wed) 18:14 エゾミユビゲラ Re: アオサギひがい

アオサギ撃退方が分かって良かったでね。
しかし、もう一つの可能性も考えられるのではないでしょうか?

北海道にシマフクロウのやって来る旅館があり、これが評判で、これを目的にやって来るお客さんがあるそうです。

旭川で、アオサギの写真展会場での会話「旭川にアオサギがいるんですか?信じられない。居ると知ったら皆で見に行くのに」と言っている来観者がいました。

ひょっとしたら、鯉よりもアオサギが見られる池の方が珍しいし、魅力的かもしれませんよ。高価な鯉は何処かに移して、アオサギウオッチングできる池にしては如何でしょうか?上司の方に進言してみては・・・?

私の観察している池にもお気に入りの根株があり、何時間もこの根株に止まっています。魚もいるのですが、これを捕まえたところは一度も見ていません。どうも魚を捕まえるためにここに来ているのではないようです。


2007/11/29(Thu) 09:00 ダイナママ Re: アオサギひがい

同感 展示場に青鷺がいるのはステキです。
テグスのある池と青鷺のいる池の外観はどちらが美しいのでしょ~ね。ステキな家の展示と青鷺ばっちりじゃないでしょうか?絵になりますね。


2008/02/04(Mon) 15:06 てんちゃん お久しぶりです

最近、うちの住宅展示場にはあまりアオサギは来なくなりました。
あれから3回くらいかな? 来たのは。
私も一時、共存というかうまく餌付けしたりできないもんかと考えもしましたが、餌代がかかりそうなのでやめました。
確かに、池の中にいるのはいいのですが、展示の住宅の屋根の上に止まるので、フンが困るんですよ~
展示物だから見た目もよくなくなるし・・・
池にずっといてくれればいいのですが・・・


2008/02/04(Mon) 23:21 まつ@管理人 Re: お久しぶりです

そうですね。やはりアオサギときれいにつき合っていくというのは難しいかもしれませんね。フンは文字通り汚いものですし、そういうもの全てが受け入れられる状況でないと、いろいろ言っても絵に描いた餅になりそうです。アオサギのフンは小鳥類のフンとは訳が違いますから。

2007/08/26(Sun) 20:50 るんな 気になっていたこと

私の住む長野の町では、最近、あおさぎの駆除が行われました…
朝から銃の音がしていました。
追い払ったのか、殺してしまったのか、わかりませんが、びっくりです。
養魚場など有るからでしょうか。
町の有線では、駆除が行われるのでご注意くださいと放送されていたので公認なのでしょう。
信じられませんが、良くあることなのでしょうかね。


2007/08/28(Tue) 19:00 まつ@管理人 Re: 気になっていたこと

残念なことです。長野では佐久や安曇野などで漁業者との間にトラブルがあり、多くのアオサギが殺されて(とても駆除とは呼べません)います。アオサギの駆除は決してよくあることではありません。ただ、滅多に無いと言えるほどでもありません。現在の駆除数は分かりませんが、1999年までは全国で年間数十羽程度、鳥獣保護法の内容が変更された(駆除の手続きが簡素化された)2000年には388羽となっています。

場合によっては最小限の駆除が必要なことはあるかと思います。しかし問題は、駆除さえすれば状況が改善する、あるいは問題が解決するのだと考える風潮があることです。さらには、駆除を許可する行政側がアオサギの生態や保全に対する十分な知識を持ち合わせておらず、何も手を打たないという誹りを免れるためとりあえず駆除の許可を与えるという状況があることです。このため、非常に多くのアオサギが意味もなく殺されています。

駆除が行われる事例のほとんどは魚の食害を軽減するためのものですが、そのかなりの部分は駆除以外の方法によって有効に防除できると私は考えています。駆除以外に方法が無いときでも、駆除することによりどのような影響が出るのかを、トラブルのあった地域だけでなく、そのアオサギが属する個体群や個体群間の関係を含めて評価しておくことが必要です。そうでなければ、現在のトラブルは一時的に回避できても、将来同じ状況が起こったり、別の地域に新たな問題が引き起こされる可能性があります。

アオサギによる食害は経済的にけっこうな打撃(その評価は怪しいものですが)になるため、当事者にとっては大問題ですが、個人的で局所的な問題なので、社会問題として大きく取り上げられにくい面があります。長野県の場合は漁協単位で問題化したため新聞記事にもなったのだと思います。ただ、そうした事例はごく稀で、問題が人々の関心事にならないことのほうが圧倒的に多いのが実情です。ともかく問題をあからさまにする場をつくることが必要です。

るんなさんが書かれた駆除はどこで行われたものなのでしょうか? 長野県の場合は事態がニュースになるくらいですから、今回の駆除もそれなりに慎重な協議を経て行われたものとは思うのですが。状況によっては、当事者や役所に私のほうから一度問い合わせてみたいので、よろしければ場所を教えていただければと思います。もしかすると、駆除以外の具体的な方法を提言できるかもしれません。ともかく、問題が起こるたび、当たり前のようにアオサギが殺される世の中にはしたくないですから。

2007/04/01(Sun) 19:19 ごんべ0212 無題

佐久東京電力の調整池に通い始めて最初はダイサギを撮影していたのですが、アオサギが見る見るうちに素晴らしく綺麗な姿を見せるようになりました。すっかりファンになってしまいまして掲示板にお邪魔致しました。勉強させていただきます。m(__)m


2007/04/01(Sun) 19:34 まつ@管理人 Re: 無題

長野県佐久市といえば、昨年、漁業被害があるというので漁協がアオサギのコロニーにラジコンヘリから洗剤を撒いたというのでよく記憶に残っています。とすれば、写真の幼鳥はあの馬鹿げた洗剤攻撃を生き延びた幼鳥なのでしょうか。ともかく二度とあってほしくない出来事でした。


2007/04/02(Mon) 18:40 ごんべ0212 記事読みました。

悲しい出来事があったのですね。幼鳥の姿を見たのは以前掲載した一羽だけでした。写真を撮るために調整池に通いだしたのは1月からです。アオサギ、ダイサギの数は以前に比べると驚くほど減りました・・と通りかかった近所に住む方が教えてくれました。共存する事は難しいのでしょうか・・? 近くには養魚場などがありますね。


2007/04/02(Mon) 22:21 まつ@管理人 Re: これは

「アオサギ、ダイサギの数は驚くほど減りました」という一文はかなりショックでした。アオサギが多くなったとかよく見かけるようになったという話はたびたび耳にしますが、少なくなったという話はこれまで一度も聞いたことがありません。しかも驚くほど減ったとは。これが洗剤の散布による結果だとしたら、その地域で漁業に携わっている方は大喜びでしょうけど、私にはとても気味の悪いことのように思えます。

この件についてはまだまだ議論しなければならないと思うので、忘れないために洗剤の記事をもう一度出しておきます。
読売新聞(2006年4月25日)
駆除の話が出たついでなので、安曇野で起きた別のケースも載せておきます。
市民タイムス(2003年5月11日)
信濃毎日新聞(2007年3月27日)

ごんべ0212さんには気の毒ですが、長野県はアオサギにとってあまり住みやすいところでないのかもしれません。ただ、ヒトとサギの共存が難しいのかというとそんなことは無いと思いますよ。まだみんな真剣に考えてないだけなのです。アオサギの被害というと、養魚場の食害にしても営巣林が枯れる被害にしても被害が起こるのはごく狭い範囲に限られます。被害を受ける人たちにすれば大迷惑でしょうけど、それ以外の圧倒的多数の人たちにとってはまるで関係の無いことなのです。その辺りが対処療法的な対応に終始して、皆で何とかしようという気運が高まらないひとつの原因なのかなと思います。

現代の私たちはあまりに人工的な環境にいるので、人間だけで完結して生きられるものと勘違いしがちです。だから、どの生き物とどの生き物がどんなふうに関わり合っているかなどよく考えもせず、自分たちに都合の良いものだけを受け入れて都合の悪いものは排除するという行動を往々にしてとってしまっています。しかし、これでは共生は成り立ちません。まずは、相手を生かすために自分たちが犠牲になるという覚悟をもつこと、そして、その犠牲を一部の人間だけでなく皆で引き受ける方法を考えることが必要です。

簡単には答えの出ない問題です。ただ、こうした問題は議論の場に出し続けることが必要なのかなと思います。
このあと議論が続いても続かなくても、また折りに触れて話題にしていきたいと思います。

2006/05/28(Sun) 18:51 まつ@管理人 漁業被害

ひと月ばかり前の話になりますが、読売新聞に「食害アオサギの繁殖抑制実験 無線ヘリで卵に洗剤噴霧」という見出しの記事が載りました。
漁業被害と駆除の話ですが、これはアオサギと人のトラブルの中では最もよく問題になるところなので、この記事をネタに少し考えてみたいと思います。

問題になっている場所は長野県佐久市です。アオサギが養魚場や川の魚を食べるので、困った地元漁協が駆除に乗り出したというものでした。その駆除方法が見出しのとおり、ラジコンヘリで卵に洗剤をかけるというものだったわけです。洗剤でコーティングされると卵の中のヒナは窒息して死んでしまいます。駆除を全否定するわけではありませんが、こういう残酷なやり方には憤りを感じずにはいられません。

元の記事はこちら
(記事の中に、「環境に配慮し、無添加洗剤を用いている」というところがありますが、馬鹿かと思いました。)

調べてみると、県ではこの件に関して、去年の暮れ「アオサギ等の野鳥による漁業被害対策会議」を開いたそうです。つまり被害は以前からあり、今年の繁殖期に突然アオサギが来はじめたのではないということです。そのようにアオサギの被害が初めから予想されていたのであれば、アオサギが営巣を始めようとした時点でコロニーをつくらせないようにすべきでした。そうすることで少なくともヒナが窒息死するという悲惨な事態は避けることができたはずです。

もうひとつ頭にくるのは、アオサギの食害があった場所に養魚場だけでなく河川も挙げられていることです。養魚場での食害であれば百歩譲ってまだ理解できます。しかし、川の魚を食べるからといってアオサギを殺すというのは一体どういうことでしょうか。

川の魚は人間が育てているのではなく自然が育てています。その自然というものの中にアオサギもいます。川も魚もアオサギも、全て一体となって自然というものが形作られているわけです。川魚漁は自然そのもに100%依存しているのですから、自然のこの部分は要ってこの部分は要らないという身勝手は、本来許されるべきものではないと思います。

そもそも、アオサギを殺して手に入れた魚など、食べておいしいでしょうか?


2006/05/30(Tue) 02:00 ヒロ Re: 漁業被害

私は釣りが大好きで、よく川に足を向けます。釣り場ではアオサギは今や当たり前のように見かけますし、カワセミが多分巣があるであろう川岸を行き来していたり、その他にも最近ではオジロワシやオオワシ、ミサゴをよく見かけます。私が小学生の頃、石狩川の河畔林にアオサギが巣を作っている、と言う記事が出ていたのを覚えています。(今にして思えば嵐山ですかね?)当時はそれほどアオサギを旭川界隈で見かけるのは珍しい事では無かったのでしょうか?

今回の新聞記事が長野を舞台としていると言うことで、その河川・養魚場の現状がどうなのかよく分かりませんが、釣り人の立場から見ても非常に腹が立ちます。管理人さんが仰るように、養魚場はまだ分かりますが川は一体何なんでしょう?アオサギが増えたからといって、繁殖を抑制しなければならなくなったほど川の魚がいなくなったのはアオサギのせいではなく、人間の行為によって魚の生息環境が悪化したからではないでしょうか?我々釣り人も魚を捕るという行為をしているのであまり偉そうな事は言えませんが、少なくとも根こそぎ捕るような事はしてもいませんし、産卵期の魚は釣りには行きません。

昨年良く行く川で500m位河畔林を切り裂き、ここを改修する必要はあるの?こんなに立派な天然の岩盤がおそらく数億年単位で川を守っているのに!と言うところが無惨な姿になってしまいました。川岸をコンクリートで固めて河床を均してしまえば魚は生息できなくなるでしょうし、産卵すら行えなくなるでしょう。放流しても魚は簡単には増えません。これは現在の多くの河川環境を見ても明らかだと思います。よい例がヤマベやサクラマス、鮭です。

ヤマベは雌の大半が海に降りてサクラマスとなって、再び川を遡上して産卵します。ところがダムなどで川がせき止められている場合、サクラマスは産卵場までたどり着くことが出来ません。一部、川に残ったヤマベの雄と雌で産卵を繰り返すかも知れませんが、やがては全く見かけなくなるでしょう。
旭川近郊の河川に天然ヤマベなど全く見かけません。私の父が子供の頃は、川の中を覗くと真っ黒になりヤマベが群れていたそうです。そんな河川環境の中でもアオサギはけなげに世代交代を繰り返しているのだと思います。

釣りをしながらジッとアオサギを観察していることもありますが、魚を見事捕らえた姿は二度ほどしかありません。むしろ下手くそだな~と思うこともしばしばです。アオサギに罪はありません。

追伸
昨年その改修工事のあった箇所の下流では、大水の時に工事現場から流れたであろう、土嚢の袋らしき物が川岸の柳の木に大量に引っかかっていました。付近ではここ数年複数のオジロワシを真夏でも見かけることがあります。


2006/05/30(Tue) 11:59 白井たけし Re: 漁業被害

石鹸水を使って、繁殖調整をするというので思い出しましたが、昨年の鳥学会だったか、カワウの自由集会で、カワウの繁殖地で繁殖数調整のために卵に石鹸水を撒いたという事例の報告があった記憶があります。同時に佐久地域の発表があったと記憶していますが、どうもこれを参考にしているような気がしました。
カワウは一部地域では繁殖期がとても長く、繁殖数調整という点では人間の手に負えず実力行使もやむを得ないかも知れません。しかしアオサギはまだ手に負える範囲で、まつさんの仰るように、繁殖期初期の対策で十分で、むしろその方が効果的だと思います。(石けん水をかけられたアオサギは、今頃再繁殖を始めているのかな、と思いますが)


2006/05/30(Tue) 13:36 マロニエ Re: 漁業被害

しばらくぶりで掲示板を見たら卵に洗剤をかけて駆除するとは はてさてなさけない どうも人間の考え付くことは軽薄で へたくその車の運転と同じで あっちにハンドルを切って ゴタゴタになり こっちにきり直して さらにフラフラ しまいには どうにもコントロールできなくなって 路外へ転落ということになるのが落ちのようです 自然は自然にまかせる
というのが一番のような気がしますが 一度人間の手が入ると 元に戻るにはまた 何十年もかかるんでしょう 釧路辺りで川を元の蛇行に戻すなんてこともしているようですが
いつも犠牲になるのは 何も知らない動植物たちです


2006/05/30(Tue) 21:01 エゾミユビゲラ Re: 漁業被害

佐久市の話、実に短絡的で低レベルなやり方で残念ですね。他に解決法は幾らでもあると思うのですが。そもそもアオサギは50cm以上の水深では歩けないし、魚を獲るとなるとそれよりも浅い所ですから・・・。

度々引用させてもらっている「HERONS」から関連のあるところを紹介しますと次の通りです。

「David Carss の養魚場のアオサギの研究は、単純で簡単な解決案を暗示しました。
彼が尋ねた最初の問題は、アオサギが養魚場で本当に経済的損傷を与えたかどうかでした。
彼はアオサギによって食べられるか損傷を受けた魚を計り、それが養魚場経営者にとって、重要な損失を代表する病気、窃盗または破壊に比べれば小さいことを示しました。
彼は長い間養魚場で、アオサギを見て、彼らがどのように魚に達するかを観察して、確実に効果的である、単純な予防装置を考案しました。
殆どの養魚場で最も単純で簡単な解決案は、網でアオサギを除外することです。」

とありました。駆除によって解決しようとすれば、アオサギは広く分散する雛を生産する鳥で、一つの養魚場を守るためには膨大なアオサギを殺さなければならないということになってしまいます。


2006/05/31(Wed) 17:43 エゾミユビゲラ Re: 漁業被害

私の住んでいる所も最たるものですが、自治体の自然に対する認識の低さは愕然とするものがあります。わが町の基本理念は「人と自然に優しい町」です。町政要覧や町を紹介する文章には、必ず豊かな自然とあります。ひどいのになると、手付かずの自然などというのがあります。

周りの山々は何度も皆伐を繰り返されて小径木しかありません。人々の自然に対する関心は釣りと山菜取り以外にありません。眼は何時も都会に向いています。

川は写真の様に改修されると、「良くなった」と言います。魚も蛍もいなくなりました。


2006/05/31(Wed) 19:24 まつ@管理人 Re: 漁業被害

たしか平成12年だったと思うのですが、鳥獣保護法が「改正」され、一般鳥獣に対する駆除の許可権限がそれまでの国から都道府県に移譲されました。早い話が以前より簡単に駆除が行われるようになったのです。アオサギの駆除についても同様で、全国的なことは分かりませんが、少なくとも北海道では「改正」を境に目に見えて駆除数が多くなっています。

佐久市のようなことが全国各地で普通に行われ始めたら、これは恐ろしいことです。駆除は必要ないとは言いませんが、私が知っている範囲で、科学的な根拠に基づいて計画的に駆除を行っているところはひとつもありません。行政のほうも駆除が一時的な気休めに過ぎないことを承知で、しかし被害があるのに何もしないわけにはいかないという消極的な理由から許可を出しているのが実情です。今、アオサギの個体数は増加傾向にありますが、だからといって安易に無計画な駆除が行われるのは許されません。

レイチェル・カーソンは「沈黙の春」で次のように言っています。
「(私たち人類は)人間に不都合なもの、うるさいものがあると、すぐに《みな殺し》という手段に訴える」

「沈黙の春」が世に出てから44年。我々は成長していなければならないはずです。

2005/03/14(Mon) 12:34 ぢどり 困ってます

九州のあるゴルフ場ですが・・・困ってます
コース内にいくつかの池があります 中でもコース売店を取り囲む池なのですが、昨年春メンバーさんから色鯉や紅鮒を頂き、大事に育ててきました。子供も生まれて総勢60匹くらいになっていましたが、突然アオサギが数匹やってきて一夜にして50匹ほどがやられてしまいました・・・生き残った鯉も怯えきって橋の下から出てきません。その後もアオサギは居座って、他の池の鯉もキズだらけの状況が続いていますまるで、西部の町を襲うしぶといギャングです。小さい池にはネットを張って防衛できますが、大きな池は無理です。管理人さんのメモに水深40センチとありますが・・・なるほどうちの池はみんな浅い・・・ほとほと困っています。
渡り鳥かなと思ったら  留鳥とのこと・・・優雅な姿は好きなのですが・・・意外と凄腕のハンターでしかも大食いときたもんだ・・・しかし、彼らも生きるため必死なのですよねー・・・しかたがないから防衛策を駆使して・・・
また 鯉 もらって来よー


2005/03/14(Mon) 17:28 まつ@管理人 Re: 困ってます

魚の食害に困られてこのサイトを見に来られる方が多いようなのですが、あまりお役に立つ情報を提供できていなくていつも申し訳なく思っています。この掲示板に被害の情報を書いて下さる方だけでも予想以上にたくさんおられるので、実際には相当多くの人がアオサギの食害に困っているのだろうと察しています。

さて、防除法ですが、アオサギが物理的に魚に近寄れないようにする以外、これといったものは無いようです。テグスが張れるのであれば、ある程度大きな池でも何とかなりそうな気はするのですが、ゴルフ場のコースにある池ではちょっと無理そうですね。
お問い合わせの多い件なので、良い防除策がないかどうか、近いうちにもう少し調べてみたいと思います。

ぢどりさんの言われるように、アオサギは「凄腕のハンター」です。何しろくちばし一本で生計を立てている人たちですから。魚がいれば彼らは必ずやってきます。浅い水辺にいる魚は狙われたらひとたまりもありません。
…何だかアオサギがならず者のように思えてきました。
けれども、「人のものを盗ってはいけない」というのは人間の世界だけに通じる話ですから…。

2005/02/26(Sat) 11:49 まつ@管理人 幼鳥の悪戯

先日、とある養魚場を訪ねた際に面白い話を聞きました。その養魚場(ヤマベの養殖)には子育ての時期になるとアオサギが20羽も30羽もやってくるということで、養魚池にネットを張ったりビニールハウスで覆ったりと大変苦労されていました。アオサギもここまで完全に防御されれば、さすがに手出しできません。ただ、養魚池のほうはそれで防げても、釣り堀用の池となるとネットを張るわけにもいかず、いろいろ工夫してもなかなか被害をなくすことはできないのだということでした。とくにその釣り堀が素掘りの池だったりすると最悪です。素掘りの池は水際の傾斜が緩いので、アオサギにとっては魚を狙う場所として好都合だからです。

さて、その面白い話ですが、この養魚場の人によると、アオサギの幼鳥は魚を捕らえた後、食べずに捨てることがあるということです。しかも何度もそれを繰り返すのだとか。魚を捕る練習をしているのだろう、とその人は言うのですが。
この行動については、下のページにも同じような話が載っています。養魚場の話題で何度も紹介した「いわなや」さんのサイトです。ここの幼鳥事件簿というページをご覧になって下さい。幼鳥の不届きな振る舞いが詳しく書かれています。

何かと不可解なことをする幼鳥ですが、この行動もその行為自体に目的があるわけではないのかもしれません。全ての行動を生命の維持や種の保存といった生物の根本原理に直結させて考えるのには無理があるのかも。
「人間の幼児がティシュを箱から全部出してしまうのと似た行為」
上のページからの引用ですが、まさにそういうことなんでしょうね。人もアオサギも基本的な頭の構造は一緒ということなのでしょう。そして生命としての奥深さも。

とはいえ、こんな悪戯、養魚場の方にとってはたまったものではありませんが…。

2005/02/09(Wed) 08:34 櫻 教えて下さい!

初めて書き込みいたします。
当方長野県ですが、知り合いのおばぁちゃんの錦鯉が
青鷺に食べられてしまいます。

青鷺を池に近づけない良い方法はないものでしょうか。

突然の質問で申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

ちなみに、おばぁちゃんの家は小高い山の際です。


2005/02/09(Wed) 22:30 まつ@管理人 Re: 教えて下さい!

ごく単純に考えると、アオサギの被害をなくすにはサギが物理的に魚や水面に近づけない工夫をすれば良いということになります。たとえば、アオサギが池の中に入って魚を狙っているのであれば、水深をサギが立てない深さ(40cm以上)にするとか、水面をネットで覆ったりテグスを張るなどの方法が考えられます。また、アオサギが池の縁に立って魚を狙う場合には、水際の傾斜をサギが立てないくらい急にし、水際の高低差を少なくとも40cmくらいとれば効果はあると思います。高低差が40cm以下の場合は、池の縁にネットかテグスを張るという方法もあります。

ただ、これは一般論であって、実際には何かと制約がありなかなか思うようになりません。そこで、サギを物理的にシャットアウトできない場合は、犬を放し飼いにしたり案山子を立てたりと、アオサギが警戒して池に近づけないようにする手があります。けれども、犬は24時間見張ってくれるわけではありませんし、案山子もずっと動かなければそのうち慣れられてしまいます。決定的に効果的な方法というのは無いので、状況に応じてあれやこれや試行錯誤しなければならないのが現実のようです。とはいえ、要はアオサギとの知恵くらべ(根くらべ?)ですから、工夫次第でかなりの程度アオサギの被害は抑えられると思います。

養魚場でアオサギの防除法を紹介しているページがありますのでご紹介します。このサイトの「蒼鷺の間」というページです。試行錯誤の跡が丁寧に書かれていて面白いです。是非ご参考に。

2002/01/28(Mon) 14:17 まつ@管理人 養魚場の被害

ある方から養魚場の被害についてのお尋ねがありました。被害査定の方法等についてです。以前、だぶだぶさぎさんから駆除についての意見を求められたことがあり、私もここで思いつくままに書いたのですがそれっきりになってました。実は先日、北海道でも2件目の駆除申請が出たという話を聞いたので、また改めて話題にしたいなと思っていたところでした。皆さんの中で養魚場でのアオサギ被害やその防除法、また駆除そのものに対して意見や情報のある方がおられましたら是非ここに書き込んでいただければと思います。

ところで、その方から「1羽あたりが1日に食べる量」についての質問があり、いくつかの文献にあたってみました。アオサギの餌要求量について直接算定したものはないのですが、Kushlan(1978)という人がつくった方程式を使うとアオサギ成鳥の一日の餌消費量は268gになります。これはアオサギに近縁の水鳥7種の体重と餌の摂取量をもとにつくられた式です。一方、Owen(1955)という人は、アオサギのヒナ4羽が必要とする餌量を繁殖シーズンを通して104420gと報告しています。単純に計算すると、4羽のヒナがいるアオサギの家族は、3ヶ月間の子育て期間中、約150kgの餌をどこかから調達しているということになります。ところで、養魚場の話は別として、一家族150kgは多いと思われるでしょうか、少ないと思われるでしょうか?当たり前のことですが、150kgに満たなければヒナが3羽となり2羽、1羽となっていくのです。考えてみれば、この150kgを確保するためにアオサギは繁殖シーズンあっちこっちで真剣に餌採りをしているのですね。


2002/02/07(Thu) 21:05 まつ@管理人 Re: 養魚場の被害

養魚場の方からアオサギの被害についてどう対処すれば良いかアドバイスを求められていることもあって関係資料をいくつか見ています。そのうち、”Heron Conservation”という本にサギによる水産業への被害について総括した章がありましたので以下に要点を抜粋してみました。一部は”The Herons of Europe”という本も参考にしています。ついでに自分の個人的な意見も織り混ぜてまとめました。かなり長くなり申し訳ないのですが、興味のある方は読んでみて下さい。

********************************************************

養魚場のサギによる被害は世界的な問題で、アオサギの保全のための最重要課題のひとつであるといえる。アオサギによる被害は特にヨーロッパで目立つが、これは被害の実体が詳しく公表されているためである。養殖業の全世界での生産高約1600万トン(1993年)のうち8割以上はアジアで賄われており、アジア(もちろん日本も)においても真剣に取り組まなければならない問題であることは間違いない。

はじめに、養魚場においてアオサギが駆除されてきた歴史を断片的に振り返ってみよう。
・1949年から1953年にかけてドナウデルタでは何千もの魚食性の鳥、およびコロニーそのものが駆逐され、1956年までに10万羽以上が殺された。
・デンマークでは1979年まで毎年4千から7千羽が殺されたが、これはデンマークの秋期のアオサギ個体数の4分の1にあたる。また、このうち29%が養魚場での駆除による。
・20世紀初頭にアメリカで台頭してきた野生動物保護の思想は、ヨーロッパでも70年代になってようやく根付いてきた。その結果ヨーロッパのサギの個体数は回復してきたが、一方で養魚場や漁師との軋轢も再燃した。このような状況下、合法的な駆除が行われる一方、不法にサギを殺すケースも増えてきた。イギリスでさえ、年間4600羽ものアオサギが不法に殺されていた。
・アメリカのある養魚場では2万羽もの鳥が殺された。そこではたった1夜で200羽の夜行性サギがシアン化物で毒殺されたこともあった。
・カリフォルニアのある養魚場では、5年間にわたりサギとウあわせて1万5千羽が殺された。

なお、駆除がサギの個体群に与える影響は当の個体が殺されるだけに留まらない。繁殖期間中に親が殺されると、卵やヒナも同時に死んでしまうことに留意すべきである。

では、いったいサギによる養魚場の被害とはどの程度のものだろうか。養魚場とサギとの摩擦の現状は一様ではないことに加え、それらについての研究もほとんどないので、サギの養魚場に対する被害について評価することは難しい。ただし、漁業者が思っているほどサギによる被害は多くない。実際、養魚場の魚のうちサギが捕食した割合は2.49%と報告されている。これは異なる8つの研究の平均値である。また、サギは弱っている魚、つまり捕らえやすい魚を優先して捕るので、実際の被害はサギが捕食した量よりはずいぶん少なくなるはずである。このように、魚食性の鳥への非難は、経済的な損失に対する域を越えて感情的なものになっている場合が多いようである。そのような状況を改善するためにもサギの被害に対して正確な評価が行われなければならないが、その際には、養魚場に飛来するサギの個体数ではなく、サギがどれだけ食べているかを基準に評価することが重要である。

さて、以下は被害防除のための対策である。サギが養魚場にやってくるのは、養魚場が周囲の餌場環境にくらべて魚を捕らえるのが容易で、十分な餌資源を供給してくれる場として認識しているためである。周囲の環境に比べて魅力がないようにするには、養魚場の魚の密度を少なくするか、サギが魚に物理的にアプローチできないようにするしかない。魚の密度を減少させるというのは商業的にも無理があると思われるので、ここではサギが魚に物理的に接触できないようにする方法について述べる。
・サギは40cm以上の水深では採餌できないので、養魚場の水深を40cm以上にする。
・水際の傾斜が緩やかだとそこで魚が捕れるので急傾斜にする。
・水際の土手から水面まで40cm以下だと土手から採餌する可能性があるので40cm以上にする。
・水面をネットで覆う、あるいは一定間隔にテグスを張る。
また、サギの採餌活動は時期によって変化するため、養魚時期をサギの時期的な活動パターンを考慮したものにすることでも被害軽減は期待されるだろう。
不幸にもこれらの手段が講じられない場合どうすれば良いのだろうか。まず、視覚や聴覚に訴えてサギを脅すことが考えられる。一般には、かかし、天敵のデコイ、サギの死体、犬といった脅しが用いられるが、これらはほとんど効果がない。ただし、サギが警戒するときの声を録音し、スピーカーで多方向から不定期に流す方法はあるていど効くようである。しかし、この方法もいずれ慣れられて効果はなくなる。もし、これらの方法でサギを追い払うことを試みるなら渡り直後に行うのが良い。最初にここは来るべきでないということをサギに条件付けできれば、養魚場を良い餌場として認識した後に追い払った場合よりも効果があるはずである。また、テリトリーを持ったサギがいるときは追い払うのは損である。なぜなら、追い払えばテリトリーを持たないサギがやってくることになり、結果としてより多くのサギを招いてしまうからだ。
なお、銃による駆除はほとんど効果がないことが分かっている。一般には、サギを殺したとしても別のサギがやってくるだけで状況は変わらない。効果があるのは、その地域のサギの個体数が少ない場合で、反対に大きな個体群のうちの一部がやってきている場合にはほとんど効き目がない。どの程度の個体数が少ないと言えるかについては、駆除がどの程度の頻度で行われるかによって異なるが、個体数が多くてもその個体群を一掃するまで駆除し続ければいずれは駆除の成果は見えてくるはず。ただし、それはもはや有害駆除とは言わないだろう。
ところで、究極の防除法はサギの生息地に養魚場をつくらないことである。近くにコロニーがある場合には、そこから少なくとも25km(アオサギの行動半径)以上離して養魚場をつくることが望ましい。実際には養魚場をつくった後でサギが来る場合もあるが、場所を設定する段階でサギの生息状況を考慮することで被害はずいぶん減らせるはずである。

*********************************************************

お疲れさまでした。養魚場をされている方からすれば、頷けない意見や非現実的な提案もあったかと思いますが、とりあえず一般論として参考にしていただければ幸いです。ご意見お待ちしています。


2002/02/14(Thu) 21:22 養魚場の蒼鷺 Re: 養魚場の被害

大変参考になることばかりで、私は今までアオサギのいったい何を見ていたんだろう(というか見ないようにしていた)と、反省しています。特に、「サギは40センチ以上の水深では採餌できないので水深を40センチ以上にする。水際の土手から水面までも40センチ以上にする」という項目などは、今後の防除法を考える上で大変役立つことですので、多くの養魚場関係者に知ってもらうべきことだと思います(うちでは去年よりテグスを池の周りに張ってサギが魚を狙えないようにしていましたが、そのテグスの高さを計ってみたところちょうど40センチになっていましたので、これを読ませていただいた時にはうれしくなりました)。また、「サギは弱った魚、つまり捕食しやすい魚を優先してとるので、実際の被害は捕食した量より少なくなる」という項目については、なんとなく頭ではわかっているつもりでしたが、改めて「確かに感情的になっていた部分もあるのでは」と、考えさせられました。アオサギの姿を見かけただけで、「常にずっと食べ続けている」「また仲間をたくさん連れてくるのではないか」などと恐怖にも似た気持ちを抱いていたような気もします。漁業関係者はアオサギの姿を長時間見続けることから、いつのまにか(一方的に)精神的苦痛を味わってしまっているのかもしれません。ものの見方が一方的になってしまわないためにも、(私も含め)漁業関係者はもっと魚食性の鳥について知ることが必要なのではないのか、ということを強く感じました。そして異なる立場の人同士が、話し合える場をつくることも必要だと思います(このページのように…)。
駆除申請が出された場合、行政側にはまず「正しい防除ができているか」ということを中心に指導を行ってもらいたいと思います。


2002/02/15(Fri) 21:57 まつ@管理人 Re: 養魚場の被害

養魚場の蒼鷺さん、こんにちは。なるほど、現場にいる方たちにとっては、アオサギはただの厄介者にとどまらず恐怖の種でもあったのですね。これはちょっと考え及ばなかったことでした。たしかに、泥棒に目の前で財産を盗まれていくようなものだし、まして群れになって来られたら…。

駆除申請については本当に養魚場の蒼鷺さんの言われるとおりだと思います。もっとも、「防除の試みがうまくいかない時に限り駆除の申請ができる」ということは法律でも規定しているところですが、駆除申請時に実際どの程度の防除対策が講じられているかについてはそれほど検討されてないようです。また、駆除の効果がどの程度あったかについても十分な事後検討が必要と考えますが、今のところそこまでの体制はできてないようで、翌年再申請があれば同じことが繰り返されているようです。この状況はかなり疑問です。なぜなら、その地域の個体群の一部を駆除したからといって、その年あるいは翌年の被害軽減を期待するのはかなり難しいからです。絶滅させる心意気で個体群を根こそぎにすれば別ですが、一般には一時的で小規模の駆除はアオサギ個体群の大勢にそれほどの影響を与えません。アオサギが無駄死にするだけで、駆除しているほうも利するところがありません。これはばかばかしいことです。この辺のことについては、行政側の対応にもまだまだ改善の余地があると思います。

この話は現場にいる人抜きでは語れないものなので、また思いついたらご意見聞かせて下さい。


2002/02/20(Wed) 00:12 養魚場の蒼鷺 Re: 養魚場の被害

アオサギが無駄死にするだけ…悲しすぎますね。
ところで、ゴイサギは狩猟鳥となっているのですね。なのにアオサギは…と疑問に思う関係者はいるようです。周りには鳥獣被害(カラスやイノシシによる)駆除の話も多く、だからすぐに「被害」だ「駆除」だ、という考えに至ってしまっているような気もします。


2002/02/20(Wed) 12:48 まつ@管理人 Re: 養魚場の被害

狩猟鳥がどのような基準で決められているのか私は知りませんが、駆除の対象については聖域はないようです。たとえば、天然記念物であるタンチョウの駆除申請をすることも可能です。実際そんな事態は起きないでしょうけど…。

2001/08/03(Fri) 10:25 だぶだぶサギ 『野鳥』誌より

今月号の日本野鳥の会会報『野鳥』誌の会員フォーラムのページに「アオサギ退治に疑問」という投稿がありました.
福島の話のようで,放流した鮎を食べるので駆除したいと要請しているとのことです.

実際に駆除するしかないかは,他の防除策をたてたからにしてほしいものですが,現実的には駆除するというのが,一番簡単でしょうか.

そろそろ日本でも駆除をしないで済む本格的な方法の開発に取り組まなければなりませんね.


2001/08/05(Sun) 14:09 まつ@管理人 Re: 『野鳥』誌より

だぶだぶサギさん、はじめまして。 具体的な保全のはなし、このサイトに出てくるのは初めてです。そのつもりで作ったサイトでもありますのでじっくり考えてみたいと思います。実は私の住む北海道でもアオサギの駆除が行われています。5年くらい前からでしょうか、今もまだ続けているかどうかは情報をとっていませんが、個人の経営する養魚場で一件あります。ここはサーモンの一種を養殖していて釣り堀にもなっています。ここから5kmばかり離れたところにコロニーがあり、そこのアオサギが来ていると考えられています。この養魚場の人の話では、初めは水際に柵をつくったり試行錯誤していたようなのですが、効果なく駆除申請に至ったということでした。道庁のほうでも、実際に被害があるのに放っておくわけにもいかず、やむなく許可したということです。この件に関していくつか思うところがあるので書いてみます。まず、被害の実体が明らかになっていないことです。もちろんアオサギが魚を食べているのは目撃されていますが、どの程度の量、つまり経済的利益が著しく損なわれるほど食べられていたのか、被害の見積もりはなされていたのでしょうか?被害はあってもごく軽微なものなら駆除までもっていくべきでないと考えます。日本ではサギによる被害査定はほとんど行われていませんが、欧米ではここ十年くらいかなりの研究(アオサギを対象としたものが多いです)がなされていて、その結果は被害は非常に小さいものだということを示しています。次に思うのは、アオサギの駆除によってそのアオサギが属するアオサギの地域個体群がどのような影響を受けるかということがあらかじめ評価されていないことです。たまたま少数の個体で構成されているコロニーなら壊滅的な影響を受けるかもしれません。さらに、もっと重要なのは駆除によってどれだけの効果があるのかが明らかになっていないことです。やってくるアオサギを次々に殺していっても、そこに餌の供給源としての養魚場が存在する限り、いずれまたアオサギはやって来るはずです。コロニーが壊滅するまでひたすら殺し続けるのでしょうか?ビジョンのない駆除はただの虐殺です。願わくば全ての種についてそれぞれの駆除のためのガイドラインがあればいいのですが、現時点でそこまで行政に求めるのは酷でしょう。しかし、少なくともアオサギのように集団で繁殖するなど顕著な特性を持つ鳥と、そうでない鳥とはその特性を考慮した別の保全策を用意する必要がある考えます。もうひとつ、アオサギの被害を防止するための対策は適切だったでしょうか?これは前述の養魚場からの紹介だったのですが、プロペラを回してサギの飛来を防いでいるというところがあったので見てきました。生け簀の上に動力仕掛けの二枚羽のプロペラが回っており、アオサギは来なくなったということでした。ただし、費用はかなりかかりそうでした。アオサギの被害がどの程度かも定かでない場合は、出費のかさむ対策は立てられないでしょう。アオサギの飛来を防止する方法はいろいろありますが、よく用いられるネットでなくても生け簀の上にてぐすを間隔をおいて張るというだけでも相当な効果があります。このような研究も最近いくつか出てくるようになったので、今後これはというのを見かけたら紹介したいと思います。最後に、最終的に駆除を許可するのは行政なのですから、行政の人は設備面での援助などできることを駆除の前にとことん考えて欲しいと思います。

だぶだぶサギさん、話題を提供していただきありがとうございます。意見をお持ちの方、どんどん書いて下さい。

ところで、だぶだぶサギさんの話は鮎の放流稚魚?に対する被害でした。放流するのは当然川ですよね。養魚場、ふ化場の中での被害、それに対しての駆除というのならまだ心情的には理解できます。川に来るアオサギを駆除するというのでは、いったいアオサギはどこで生きてゆくのですか???


ページの先頭に戻る