アオサギを議論するページ

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

2024年は辰年ということで、ドラゴンとアオサギを合体させてみました。鳥の中でもアオサギは恐竜っぽさがまた格別なので、比較的すんなりと馴染んでくれたように思います。ちなみに、モデルになってくれたのはふ化後3週目くらいのヒナです。

ところで、アオサギに恐竜っぽさを感じるのは、彼らの顔立ちやしぐさがたまたま恐竜のそれに似ているというだけではありません。実際、アオサギを含むサギ類というのは、鳥の中ではとても古いタイプの生きもので、恐竜から進化して間もない頃の原始的な姿形を留めているのです。この世にサギ科が最初に出現したのは、3800万年から6000万年前だと言われています。恐竜の大量絶滅が6550万年前ですから、サギ科出現を6000万年前だとすると、それから間もない時期にすでに彼らは地上に存在していたのですね。もっとも、当時のサギたちがそのままの姿形で残っているわけではなく、アオサギ属、コサギ属、ゴイサギ属といった現在私たちが見かけるサギのグループが出現したのは今から700万年くらい前だとされています。これだと比較的最近のことのように思えますが、私たちヒト属が世に現れたのがせいぜい200万年前のこと、私たちに較べれば彼らのほうがよほど先輩なのです。タイプが古い、進化してないということは決して悪いことではありません。生きものは環境が変われば進化して新たな姿形や新たな行動様式をもつようになりますが、さらにまた環境が変わるとその多くが新たな環境に適応できず滅び去ってしまいます。古くから同じ見かけ、やり方で変わらずに生きてきてるということは、どんな環境にも適応できる能力が備わっているということでもあるのです。万能だからわざわざ変わる必要がないということなのですね。

というわけで、今年もサギ類の称賛で幕が開けました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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