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四国新聞
アオサギ、筏で巣作り-さぬき市のため池
ため池に浮かぶイカダに作った巣から飛び立つアオサギ。夫婦で交互に抱卵もしている=香川県さぬき市内

香川県さぬき市内のため池に浮かべた筏(いかだ)の上にアオサギが巣を作り、繁殖活動をしている。現場は池沿いに設けられた遊歩道のすぐ脇。警戒心が強いアオサギが人目に触れやすい場所で営巣するのは極めて珍しいといい、意外な場所での“マイホーム建設”に、愛鳥家らは驚きの表情を浮かべている。

アオサギは、コウノトリ目サギ科の大型の水鳥で体長約90センチ。普通は高木の樹頂部などに巣を作ることが多く、低地でしかも人がすぐそばを行き来する所で営巣するのは、全国でもほとんど例がないという。

巣を作っているのは、竹で組んだ筏の上部にプランター植えのパンジーなどを乗せた通称「花いかだ」。

30年以上にわたり、同池などで野鳥の写真を撮り続けている川内孝一さん(73)=香川県さぬき市長尾西=によると、巣を作り始めたのは2月20日ごろ。枯れ枝などの巣材を筏のプランターに運び始めた時、最初は「高木に巣を作るための準備だと思った」と川内さん。しかし、一週間ほどで筏上に直径2メートルの立派な巣が出来上がったという。

3月初旬には巣内に4個の産卵が確認され、夫婦が交互に抱卵している。川内さんは「長年アオサギを観察しているが、繁殖をこんなに間近で見るのは初めて」と驚きを隠さない。

香川県高松市多肥下町の野鳥研究家・山本正幸さん(75)は「人が近づきやすい場所での巣作りはあまり聞いたことがない。(水上の)現場は、アオサギが安全と判断するギリギリの所だったのでは」と分析する。

アオサギの抱卵期間は25日前後といわれ、順調にいけばふ化はもうすぐ。関係者らは「抱卵や繁殖時に刺激すれば、巣を放棄することがある。みだりに近づいたりせずに温かく見守ってほしい」と話している。

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