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朝日新聞
フン害アオサギ、タカで撃退 9割超の減少に成功
鷹匠の吉田剛之さんの手から飛び立つタカ=氷見市姿の虻が島
アオサギのフンで植物に被害が出ている虻が島=氷見市姿

県内の数少ない島のうち最大の面積を持つ氷見市の無人島・虻(あぶ)が島で、増えすぎたアオサギをタカが撃退している。虻が島は、北方系と南方系の植物が混成し、県の名勝・天然記念物に指定されているが、アオサギのフンで草木が枯れるなどの被害が出ているため、市がタカの力を頼ることにした。

氷見市の沖約1.8キロに浮かぶ虻が島は、広さ約1350平方メートル。かつては船の定期便があり海水浴場としてにぎわったが、2010年ごろ、運営者の高齢化などにより廃止。島に来る人が減ってアオサギがすみつき、植物に被害が出るようになった。

島全体にネットを張るなど景観を壊す対策はできないため、市は、各地でタカを使ってムクドリやハトを追い払う実績のあった、石川県小松市の鷹匠(たかじょう)・吉田剛之さん(44)に協力を求めた。

元々ペットショップの店員だった吉田さんは06年から鷹匠の技術を学び始めた。海外では、猛禽(もうきん)類を使って空港周辺で鳥を追い払い、バードストライクを防止していると知り、「国内でも出来る」と13年に起業し、タカを使った鳥の駆除を始めた。福井駅前ではムクドリ、金沢駅前ではハトを追い払い、県内では富山市や射水市などの工場で鳥の駆除を行った。

氷見市は今年度、予算約160万円で、吉田さんに30回、島での活動を依頼。吉田さんは今年4月から、狭い所が得意という小柄なタカ科のハリスホークを島で飛ばしている。

ハリスホークを恐れて、アオサギが逃げた後に市教育委員会の職員らが巣を落とすことを繰り返したところ、約200羽いたアオサギは5羽に減ったという。林正之市長は「相当な効果があったと思う。島の植生も含め、経年変化をしっかり見ていきたい」と話している。

カラスを駆除するため高岡古城公園に設置されているワナ。オリの中にカラスのえさを置く=高岡市提供

他市では、市街地のカラスに頭を悩ませている。

富山市は、カラス対策として、05年から市中心部の富山城址(じょうし)公園周辺に約4メートル四方の箱ワナを設置。光や音の出る装置も使って追い払おうとした。市中心部の定点調査によると、08年に1万1898羽観測されたカラスは、今年には3330羽に減ったという。

しかし、夜になると市中心部の電線などに群れて集まる状況は変わらない。中心部のカラスが郊外に出かけてナシを食べるなど農作物の被害も多く、昨年度の被害額は約5千万円に。

同市は、今年度の補正予算にカラス捕獲強化に向けた調査費2千万円を盛り込んだ。狭い場所にも置ける箱ワナの開発などに充てるという。

高岡市でも、高岡古城公園をねぐらとするカラスを減らそうと、10年度から園内3カ所に箱ワナを設置している。しかし捕獲数は14年度146羽、15年度100羽、16年度85羽と徐々に減っている。担当者は「えさを変えるなど工夫をこらしているが、カラスも頭が良くなってきているのかもしれない。鷹匠の方の実 績も見て、今後の対応策を検討したい」と話している。(江向彩也夏)

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