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毎日新聞
オタマジャクシ:「空から降る」騒動2年 「鳥説」「つむじ風説」真犯人は?
イラスト・立川善哉

09年に石川県での報告例を発端に全国各地で騒動となった「空から降るオタマジャクシ」。「鳥が落とした」「つむじ風が巻き上げた」と議論を呼んだが、今年6月から再び同県内で報告例が出始め、京都大大学院生の研究グループが鳥説を掲げて論争に参戦、オタマジャクシから鳥のDNAを検出することを試みている。研究者によると、2年前の騒動は、7月上旬で報告例が途切れており、今年の「シーズン」はそろそろ終わりという。「真犯人」を突き止められるか--。【宮嶋梓帆】

同県加賀市では6月8日、住宅地の路上などで干からびたオタマジャクシ約20匹、14日は志賀町の民家の玄関先などで約20匹が見つかった。17日も小松市のグラウンドゴルフ場の芝生で、跳びはねている数匹が見つかった。

京都大大学院生のグループは、加賀市でのオタマジャクシ8匹を入手し、体の表面から鳥の口腔(こうくう)粘膜のDNA検出を試みた。標本の傷みが激しく検出できなかったが、グループは「状態のよいサンプルがあれば、必ず立証できる」と調査を続ける。野鳥専門家によると、サギなどが外敵に驚いたりエサが食道で暴れたりし、飛びながらエサを吐き出すことはよくあるという。

一方、「つむじ風説」の金沢工業大の饗庭(あいば)貢教授(電気工学)は、太陽熱で田んぼの周囲のアスファルトが暖められ、局地的に発生した上昇気流が建物にぶつかって起きたつむじ風により、オタマジャクシが巻き上げられたとみる。

饗庭教授によると、竜巻が発生しやすい場所が県内に9カ所あり、2年前はこのうち6カ所でオタマジャクシや小魚が降った。また、6月ごろは水田の水を抜いて田を乾かす「中干し」が行われ、「干からびたオタマジャクシなどが舞い上がりやすい」という。

饗庭教授は「(七尾市で)2年前に100匹が見つかったケースはつむじ風が原因だろうが、今回のように20匹ほどなら鳥の可能性もある」と、鳥説を否定はしていない。話題になった2年前は7月上旬まで報告例があり、今年も同様とみられる。「石川の風物詩と思って、新たな報告があるのを気長に待ちたい」と話している。

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