アオサギを議論するページ

魚泥棒

昨日の新聞にこんなのがありましたよ。
徳島新聞(2010年5月25日)「アオサギ、毎日“出勤” 小松島漁協の魚介目当て」

これはもうカラスやカモメと一緒ですね。本来、アオサギは生きている魚でないと食べないはずですが、もうそういう状況ではなくなっているようです。釣り人から魚をもらっているうちに陸に上がった魚に対する抵抗が無くなったのでしょうか。ともかく、アオサギと人との間の距離が着々と近づいているのは確かなようです。

そもそも、アオサギはこうあるべきとか、こうあって欲しいとかいうのは人間が勝手に思うことで、アオサギのほうに守らなければならない規定があるわけではありません。死んだ魚は食べないとか、人を警戒しなければならないとか、巣は木の上につくらなければならないとかいうのは、そうしたほうが上手くいく場合が多いというだけの話で、状況が変われば必ずしもそうである必要はありません。状況に合わせて自分たちの生活スタイルを柔軟に変えられるのがアオサギの真骨頂ですし、そんなアオサギだからこそ人類よりはるかに長い時間を生き長らえてきたとも言えます。

とはいえ、漁協の方にしてみればアオサギの環境適応力に感心していても仕方がないわけで…。今のところごく少数が来ているだけで片手間に追い払うていどで済んでいるようですが、他のアオサギが同じように学習して10羽、20羽と来るようになったらと思うと、ただ事では済まなくなるような気がします。そうなると、人にとってもアオサギにとっても不幸な事態になりかねません。現地周辺のアオサギの生息状況を調べて、飛来数が多くなる可能性がありそうなら、今のうちにもっと強硬な手段で追い出すとか、一時的に手間や時間はかかっても早めに手を打っておくのが賢明でしょう。

職員が持ち場を離れると素早く獲物に近づき、くちばしにくわえて飛び去っていく。職員がしかっても、また平然と舞い戻ってくる。

少なくとも、アオサギを叱っただけではどうにもならないと思います。


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